【解説】柿の王様「蜂屋柿」を極上の甘さに変える伝統の道具とは?
宮城県クイズ 第6問
問題
宮城県南地方(白石市や丸森町など)で古くから栽培され、大ぶりで見栄えが良いため「柿の王様」とも呼ばれる特産品「蜂屋柿(はちやがき)」。
もぎたては強い渋みのある「渋柿」ですが、この渋を抜いてとろけるような甘さの名物「樽柿(たるがき)」にするため、かつてはある意外な容器が使われていました。それは次のうちどれでしょう?
- 【1】 お茶を保存する「茶壺」
- 【2】 日本酒の仕込みに使われた「酒樽」
- 【3】 お米を入れる「米俵」
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正解と解説
【2】日本酒の仕込みに使われた「酒樽」
宮城県の県南地方で栽培される「蜂屋柿」を甘く仕上げる名物「樽柿(たるがき)」は、かつて日本酒の空き樽(酒樽)を利用して渋抜きを行っていたことからその名前が付けられました。
大粒で見栄えの良い蜂屋柿ですが、もぎたての時は強烈な渋みがあります。しかし、酒樽に残ったアルコール成分が柿の渋みを見事に抜き、ゼリーのようにとろける極上の甘さと食感を引き出してくれるという、先人たちの素晴らしい知恵から生まれた伝統の味です。現在では冷蔵室などを利用した独自の製法に進化していますが、渋抜きされたものは今でも「樽柿」として珍重されています。
蔵王おろしが育む絶品「ころ柿」
樽柿と並んで蜂屋柿の美味しさを堪能できるのが、宮城県の冬の代表的な味覚である干し柿「ころ柿(枯露柿)」です。
丁寧に皮をむいた大粒の蜂屋柿を、「蔵王おろし」と呼ばれる冷たく乾いた冬の寒風に約1ヶ月間じっくりと晒すことで作られます。昼夜の寒暖差と冷たい風が柿の水分をゆっくりと飛ばし、太陽の恵みと自然の力によって、和菓子のように上品で濃厚な甘みが極限まで凝縮されるのです。
軒下を彩るオレンジ色の「冬の風物詩」
毎年11月頃になると、県南エリア(丸森町や白石市など)の農家の軒下には、皮をむかれた蜂屋柿がズラリと吊るされます。
鮮やかなオレンジ色の柿がすだれのように連なって風に揺れる光景は、この地域ならではの美しい日本の原風景であり、冬の訪れを告げる風物詩として多くの写真家や観光客の目を楽しませてくれます。
実はヘルシー!栄養満点の自然派スイーツ
蜂屋柿で作る「ころ柿」は、美味しいだけでなく食物繊維やビタミンA・ビタミンC、カリウムなどの栄養素がたっぷり詰まった天然の健康食品としても注目されています。
砂糖を一切使わず、柿が本来持っている自然の甘さだけで仕上げられた究極の無添加スイーツであるため、日常のお茶請けとしてはもちろん、健康を気遣う方への冬の最高級ギフトとしても全国から絶大な人気を集めています。
