【解説】ただの海鮮丼じゃない!郷土料理「はらこ飯」の美味しさの秘密は?
宮城県クイズ 第13問
問題
宮城県亘理町(わたりちょう)が発祥の郷土料理「はらこ飯」。
秋鮭(サケ)の切り身とイクラ(はらこ)を丼にたっぷり乗せた秋の風物詩ですが、北海道などでよく食べられる一般的な「サケとイクラの海鮮丼」とは決定的に異なる特徴を持っています。
それは次のうちどれでしょう?
- 【1】 ご飯の代わりにヘルシーな「おから」を使用する
- 【2】 食べる直前に熱々の「お茶」をかけてお茶漬けにする
- 【3】 サケを煮込んだ「煮汁」でご飯を炊き上げる
正解は↓↓こちら!



正解と解説
【3】サケを煮込んだ「煮汁」でご飯を炊き上げる
宮城県亘理町発祥の「はらこ飯」が一般的な海鮮丼と決定的に違うのは、ただの白米や酢飯の上に具材を乗せるのではなく、醤油やみりんで秋鮭を煮込んだ「旨味たっぷりの煮汁」を使ってご飯を炊き上げていることです。
サケの身から出た濃厚なダシを吸い込んで茶色く色づいた炊き込みご飯の上に、ふっくらと煮付けられたサケの切り身と、ルビーのように輝くイクラ(はらこ)を贅沢に乗せて完成します。サケの旨味をご飯のひと粒ひと粒まで余すことなく閉じ込めた、まさに究極の郷土料理です。
口の中で完成する「究極の一体感」
はらこ飯の最大の魅力は、すべての食材が口の中で合わさった時に生まれる「一体感」にあります。
一般的なお刺身の海鮮丼はご飯と具材が別々の味をしていますが、はらこ飯は「サケの煮汁で炊いたご飯」「ふっくら煮たサケの身」「特製のタレに漬け込んだイクラ」という同じ系統の味付けがされた3層構造になっています。これらを一緒に口へ運ぶと、イクラがプチッと弾けて濃厚なエキスが溢れ出し、サケとご飯の旨味と完璧に溶け合う至福の瞬間が訪れます。
伊達政宗も大絶賛した歴史的ルーツ
はらこ飯の歴史は古く、江戸時代に仙台藩主・伊達政宗が領内視察で亘理地方を訪れた際、地元の漁師たちがこのはらこ飯を献上したと言われています。
当時から大変な美食家であった政宗ですが、このはらこ飯のあまりの美味しさに驚き、側近たちに大いに吹聴して回ったというエピソードが残されています。天下の「ダテ男」をも虜にした味が、数百年経った今でも地元の人々によって大切に受け継がれているのです。
秋になると町中が「はらこ飯」一色に!
「はらこ」とは、この地方の方言でサケの卵(腹にいる子=イクラ)を意味します。
秋鮭が水揚げされる9月〜11月頃にかけての限定グルメであり、この時期になると亘理町内の多くのお寿司屋さんや和食店、定食屋の看板が「はらこ飯」一色に染まります。農林水産省の「郷土料理百選」にも選ばれており、毎年この短くも極上な秋の味覚を求めて、全国から数え切れないほどの観光客が宮城へと足を運んでいます。
