【解説】圧倒的な丈夫さ!輪島塗の下地に混ぜられる特産の粉とは?
石川県クイズ 第7問
問題
石川県輪島市で生産される、日本を代表する高級漆器「輪島塗」。
美しいだけでなく、非常に丈夫で長く使えることが特徴ですが、その圧倒的な耐久性を生み出すために、下地を塗る工程で漆に混ぜられる輪島特産の「ある粉」とは次のうちどれでしょう?
- 【1】 貝殻を細かく砕いた「胡粉」
- 【2】 木炭を細かく砕いた「炭粉」
- 【3】 珪藻土から作られる「地の粉」
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正解と解説
【3】珪藻土から作られる「地の粉」
石川県が世界に誇る漆器「輪島塗(わじまぬり)」の圧倒的な丈夫さの秘密は、下地の漆に「地の粉(じのこ)」と呼ばれる輪島特産の珪藻土(けいそうど)を焼いて砕いた粉を混ぜ合わせていることです。
この地の粉は、微小な植物プランクトンの化石からなる珪藻土で、目に見えない無数の小さな穴が開いています。ここに漆が深く入り込んでガッチリと固まることで、コンクリートのように強靭な下地層が形成され、他の漆器にはない輪島塗ならではの高い耐久性が生まれるのです。
100以上の工程を経て作られる芸術品
輪島塗の完成までには、木地作り、下地塗り、中塗り、上塗り、そして加飾(模様付け)と、なんと100以上もの細かな手作業の工程が存在します。
それぞれの工程を専門の職人たちが分業で担当し、一切の妥協なく作り上げていきます。完成までに半年から数年かかることも珍しくないという、その途方もない手間暇こそが、使うほどに深みが増す美しい艶と品質を支えています。
親から子へ。直して使い続ける「一生モノ」
輪島塗は高級品ですが、最大の魅力は「傷んだら何度でも修理して使い続けられる」という点にあります。
万が一落として欠けてしまったり、長年の使用で色あせてしまっても、職人の手によって新品同様に蘇らせることができます。親から子へ、そして孫へと世代を超えて受け継いでいくことができる究極のエコな器であり、長い目で見れば決して高すぎる買い物ではありません。
美しさを際立たせる「沈金」と「蒔絵」
強靭な下地の上に施される美しい装飾(加飾)も、輪島塗の大きな見どころです。
ノミで漆の表面を彫り、そこに金箔や金粉を埋め込んで模様を描く輪島ならではの技法「沈金(ちんきん)」や、漆で絵を描いた上から金や銀の粉を蒔きつける「蒔絵(まきえ)」によって、器が華やかな芸術品へと昇華します。輪島を訪れた際は、ぜひその手触りや口当たりの良さを、実際に手にとって体感してみてください。
