【クイズの解説】生活に深くかかわるサケ(鮭)
さかなクイズ
正解と解説
【3】ケリ
サケは単なる食糧としてではなく、人々の生活に深くかかわってきました。アイヌの人たちは、自分たちが食べるだけのサケをとり、貯蔵用の干鮭(からさけ)にして冬の食糧にしていました。サケの皮で衣装をつくったり、大きなサケの皮では靴を作りました。
サケの皮はアイヌが冬にはく靴(ケリ)の材料として重要でした。男性用の長靴、女性用の短靴があり、底部にサケのひれがくるように作られ、すべり止めの役割をはたしています。また、はく時には内部に枯草などを入れて保温性をよくします。
いまではサケの靴(ケリ)をもう作れる人はいませんが、札幌市豊平川さけ科学館 Sapporo Salmon Museumでは、採卵受精したあとのサケの有効利用として、サケの靴づくりの実習を行っています。(※実習で制作する靴は、1尾の皮から簡易に作るもの)