【クイズの解説】梅雨明けが旬!ハモ(鱧)
さかなクイズ
正解と解説
【2】祇園祭
7月に京都で行われる祇園祭は別名「鱧祭り」。ハモが一番美味しい時期に、生きたまま京都まで運ぶことができたため珍重されたのが起源だとされています。昔は交通の便が悪く、暑さが厳しい真夏に「鮮度のいい魚」を手に入れるのは困難でした。
道中で多くの魚たちが息絶える中、生命力の強い鱧だけが瀬戸内や明石から生きたままやって来たことに由来するのだそうです。ハモが灼熱の太陽の下でも生きた状態で入手可能だったこと、そして7月の祇園祭の頃に旬を迎えることから京都では祇園祭に鱧を食べる習慣が根付いたようです。
小骨が多いので、開いた後、身に細かく包丁を入れて食べやすくする、いわゆる骨切りを行います。身は柔らかな白身で風味も良く、関西の食文化を代表する魚です。
湯引き、焼き物、鍋物、皮の酢の物など料理法も多様。特に、甘辛いタレをからめて焼いたハモを乗せた「鱧寿司」は欠かせません。また、ハモのすり身は、やや弾力に欠けるものの味は抜群で、高級な竹輪や蒲鉾に使われます。
★参考: ハモ(鱧|おさかなギャラリー