【クイズの解説】もう大衆魚とは呼べない?「マイワシ」
さかなクイズ
正解と解説
【2】シラス
一般的になじみがある「マイワシ」は、大きさによって呼び名が変わる出世魚です。
- シラス、マシラス(稚魚)
- カエリ、アオコ、ヒラゴ(数cm程度の若魚)、
- コバ(小羽 : 10cm前後)
- チュウバ(中羽 : 15cm前後)
- オオバ(大羽 : 20cm前後)
体側に、7個前後の黒点が並んでいます。(1列の場合が多いが、2列、3列の場合もある)成魚は海中を浮遊する珪藻などの植物プランクトンを主食としています。
海岸近くから沖合いまでの海面近くに生息し、大群を作って遊泳します。春から夏にかけて北上し、秋から冬は南下、12〜7月頃に産卵。旋網、定置網、敷網、船曳網などで一年中漁獲があります。
マイワシの漁獲量は、20〜30年程度の周期で著しい増減を繰り返すような数値を示しており、水産業における研究課題にもなっています。
例えば、1965年の年間の漁獲量は1万トン弱まで減っていましたが、1988年には450万トンが漁獲されています。しかしその後は、2002年以降は10万トン以下の低水準で推移しています。価格も上がっており、もはや大衆魚とは呼べない状況です。
産卵期が海域によって大きく異なるため、旬は、春、夏あるいは秋など諸説ありますが、梅雨の時期のマイワシは「梅雨イワシ」と呼ばれ美味。
脂の乗り切った大羽より、程よい脂乗りの中羽の方が美味しいという意見もあります。
食用での用途はちりめんじゃこ(シラス干し)、干物(めざし、丸干し、開き)、塩焼き、煮付け、缶詰、酢の物、刺身、たたき、魚肉練り製品(つみれ、蒲鉾、竹輪、さつま揚げ)など非常に幅広く、鮮度の良いものさえ入手できれば多彩な料理で楽しめます。
★参考: マイワシ|おさかなギャラリー