【クイズの解説】夫婦和合のシンボル「ハマグリ」
さかなクイズ
ハマグリが夫婦和合のシンボルとされてきた理由は何でしょう?
- 【1】 ハマグリの呼吸は一緒にいると一致するから
- 【2】 ハマグリの貝殻は対の殻以外合わないから
- 【3】 ハマグリの産卵期はオールシーズンだから
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正解と解説
【2】ハマグリの貝殻は対の殻以外合わないから
ハマグリの貝殻は二枚の殻がぴたりと重なり、対の殻以外は合わないため、夫婦和合のシンボルとされてきました。
結婚式にハマグリのお吸物が出るのはこの為で、一生一人の人と添い遂げるようにという願いが込められています。
ハマグリ(蛤)は冬から春先が旬。
殻の形は丸みを帯びた三角形で、色・模様は白から淡褐色まで様々なパターンが存在します。イラストの「八の字」模様もその一つです。
ハマグリはアサリよりも水質の変化に敏感で水の汚染に弱く、河川の淡水が流入する内湾の浅い砂泥地にいます。かつては全国各地に生息するごく普通の種類でしたが、干拓や護岸工事、埋め立てや水質汚染などにより、現在では限られた場所にしか生息しない絶滅危惧種となってしまいました。東京湾もかつては大産地でしたが、一度絶滅し 現在は復活を目指して稚貝の放流が行われています。
現在、日本で消費されているハマグリは、主にチョウセンハマグリとシナハマグリの2種類。
チョウセンハマグリは、外洋の砂地にすむ種類で、茨城県の鹿島灘と宮崎県の日向灘が二大産地。チョウセンハマグリという名前は朝鮮から来たという意味ではなく、日本古来の純国産ハマグリです。漢字では「汀線蛤」と書かれています。大きくなると殻が厚くなり、碁石の材料にもされていたので別名ゴイシハマグリ。
シナハマグリは、名前の通り中国から輸入される種類で、乱獲や開発により減少した在来種のハマグリの代用として輸入され、現在ハマグリ類の中で最も流通量が多く、今や日本の活ハマグリの消費量の9割以上を占めます。殻に丸みがありジグザグ模様があります。
また、これらとは別に、東南アジアから冷凍で輸入されてくるハマグリが数種類あります。
焼きはまぐり、酒蒸し、ぬた、鍋物、佃煮などハマグリの調理法は多彩で、煮はまぐりは江戸前寿司の伝統的なネタの一つです。また、おめでたいものとして、正月、結婚式、雛祭りには欠かせません。
★参考: ハマグリ|おさかなギャラリー
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