【クイズの解説】さかな漢字クイズ「魚」+「包」
さかなクイズ
正解と解説
【2】アワビ
「鮑」は「あわび」と読みます。
あわび(鮑)は、ミミガイ科の巻貝です。日本では北海道南部から九州まで生息しています。世界には100種類以上のアワビが生息しているといわれ、日本では「クロアワビ」「マダカアワビ」「エゾアワビ」「メカイアワビ」と「トコブシ」「フクトコブシ」の6種が食用とされています。
殻を裏返した時の足の裏の色は暗緑色で、辺縁のひだの部分には黒い縞模様があります。アワビ殻の表面の色には、赤、黒、緑など変異がありますが、これは主に餌の違いによるもので雌雄の違いではありません。雌雄は生殖腺の色で見分けます。生殖腺が緑のものがメスで、白っぽいものがオスです。アワビ類の産卵期は(エゾ8〜10月頃)、(クロ・メガイ10〜12月頃)、(マダカ11〜1月頃)になります。
皿状の殻の内面には美しい真珠光沢を持ち、殻の背面には数個の穴が並んでいます。この穴はえら呼吸のために外套腔に吸い込んだ水や排泄物、卵や精子を放出するためのもので、殻の成長に従って順次形成された穴は古いものからふさがっていき、常に一定の範囲の数の穴が開いています。
干潮帯から水深20m程度の岩礁にへばりつくように生息し、昼間は岩の隙間に隠れ、夜間活動し、主にワカメ、コンブ、アラメ、ひじき、等といった海草を食べています。殻長10cmに成長するのに、3〜4年掛かります。
日本では、古来アワビは縁起物として扱われ、贈答品を送る際には薄く切って乾燥させたものが添えられていました。生で味わうのが一番で、コリコリした食感とともに、深い旨味と磯の香りが口の中に広がります。サイコロ状に切ったものを氷水に浮かべた水貝は、単純なだけにアワビの旨味が堪能できる、夏季の日本料理を代表する逸品。もちろん、蒸し物、煮貝、ステーキにしても美味しい食材です。
また、最高級の乾鮑に加工され、中国に輸出されてます。国内の資源は減少傾向で、近年、韓国からの養殖物の輸入が増加しています。
★参考:魚へん漢字クイズ
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