【解説】名古屋駅の地下に広がる地下街

愛知県クイズ 第39問

問題

名古屋の地下街の歴史は日本で最も古く、名古屋駅周辺の地下街だけでも、【ミヤコ地下街】【エスカ地下街】【サンロード】【新名フード(しんめいフード)】【メイチカ】【ダイナード】【ユニモール】【ゲートウォーク地下街】【ファッションワン】などの地下街があります。
ではこの中で、最も古い地下街はどこでしょう?

  • 【1】 ミヤコ地下街
  • 【2】 サンロード
  • 【3】 メイチカ

正解と解説

【2】サンロード

名駅地下街 サンロード(めいえきちかがいサンロード)は、1957年(昭和32年)3月18日に開業した日本最古の本格的地下街です。開業当時は「ナゴヤ地下街」と呼ばれ「モグラのチカちゃん」というマスコットも生まれていました。サンロードと呼ばれるのはずっと後のことです。

1957年3月開業


名駅地下街 サンロード(SUNROAD)

1957年(昭和32年)3月18日に開業した日本最古の本格的地下街です。開業当時は「ナゴヤ地下街」と呼ばれ、この下を走る名古屋市営地下鉄1号線、つまり東山線の同年11月の開業の前にオープンした形となります。

1972年に大規模改修工事を終えて、この後に「サンロード」と改称しています。名鉄名古屋駅、近鉄名古屋駅、モード学園スパイラルタワーズやミッドランドスクエアに囲まれる形となっています。近鉄ビルパッセや名鉄百貨店、ミッドランドスクエアなどと直結しています。

内部は平行した2本の通路にファッションや飲食店、リサイクルショップなどが並んでいます。また地下鉄には珍しくトヨタレンタリースサンロード店があります。名古屋の高速にも近いことにより、便利に利用されています。

1957年7月開業


新名フード(しんめいフード)

かつては生鮮食料品中心の店舗が多かったため、フードの名が採用されました。南側にモード学園スパイラルタワーズがあり、西端ではサンロード、東端ではミヤコ地下街と接しています。

ミヤコ地下街同様に、三井不動産が管理を行っており、モード学園スパイラルタワーズと一体で周囲の発展を目指す目論みがあったとされる。

1957年11月開業


メイチカ(MEICHIKA)

1957年に開業した小さな地下街です。ノスタルジックな雰囲気が特徴となります。道幅も狭く、しかもカーブしています。これはメイチカの下に東山線が走っているのですが、その幅と同じ通路幅となり、同じようにカーブしているからです。その東山線名古屋駅の中改札と南改札、そしてユニモールを結ぶ形となっています。ミッドランドスクエアなどへ抜けるのに便利なので、歩行者も多くみられます。

店舗数は20ほどと少なく、ほとんどが生活に必要なお店となります。紳士服店や婦人服店、お茶屋やパン屋に本屋、クリーニング店などと何気に便利なお店が揃います。エビフライサンドで有名なコンパルメイチカ店は昔から続いているお店です。

1963年3月開業


ダイナード(Dainard)

大名古屋ビルヂングの地下階として1963年に誕生した、名古屋で4番目に古い地下街です。名古屋名物となる喫茶店やあんかけスパ、ういろ、味噌カツといったお店など名古屋文化を代表するような飲食店が多く立ち並ぶのが特徴でした。

大名古屋ビルヂングの改修工事に合わせて2012年に一時閉鎖しましたが、2016年3月の新生大名古屋ビルヂングのオープンに合わせて大幅リニューアルオープンとなりました。

通路幅は倍近くとなり、全く新しい地下街として生まれ変わりました。通路中央の柱にはデジタルサイネージが設置されていて、三菱地所や三菱地所レジデンスのCMなどが流れています。震災などの際には避難情報などが流れることになります。

店舗数は少なく、リニューアル前は8店舗でしたが、今回3店舗となっています。まず最も広い店舗となるのがドトールコーヒーです。そして鎌倉シャツで有名なメーカーズシャツ鎌倉名古屋店が入っています。そして北海道発のナチュラルスキンケア化粧品店のshiroが出店しています。元々はLAURELのブランド名で展開していた天然素材配合の化粧品を扱っています。

1963年9月開業


ミヤコ地下街(MIYAKO ave.)

名駅通との交差点から東へ向かう形の、錦通の真下に位置する地下街です。東端はセンチュリー豊田ビル、西端はサンロードとフードターミナルに接しています。この下には地下鉄東山線が走っています。1963年に近鉄グループに属していた名古屋都(みやこ)ホテルが開業した際に開設されたために、この名前がつきました。

2000年に名古屋都ホテルが撤退したことにより、2003年には三井不動産に売却されました。ちなみにこの買収時には、三井不動産はミヤコ地下街の南側でモード学園スパイラルタワーズを建設中でした。

この地下街の天井は低く、昔ながらの昭和な香りが漂う通路といった感じを受ける特徴を持ちます。店舗は全部で20ほどと少ないものですが、ドトールコーヒーやサブウェイ、リーガルシューズなどが入っています。

1964年開業


エスカ地下街(ESCA)

名古屋駅西口(太閤通口)駅前広場の地下に位置する地下街です。1964年に東海道新幹線の開業に伴って作られました。名古屋駅の新幹線改札口から1番近いことから、土産物店が多く並んでいます。

味噌カツや味噌見込みうどん、名古屋コーチンなどが置かれ、観光客によく利用されています。ファッションと飲食のお店が中心ですが、金券ショップなどもあります。入り口にあるタッチパネル式の案内板が便利です。開業45周年を記念して、SKE48とのコラボキャンペーンが実施されていました。マクドナルドやユニクロといったファストショップが利用できる他に、名古屋名物のモーニングを楽しめるお店もあります。

エスカ(ESCA)は、それぞれの頭文字から来ている。 (E=EKINISHI S=SHOPPING C=CENTER A=AVENUE)

1970年11月開業


ユニモール(Unimall)

名古屋駅と地下鉄桜通線国際センター駅を結ぶ地下街です。1970年に開業しましたが、1989年7月に地下鉄桜通線の開通に合わせて延伸・改装しています。そして2015年に再度の改装リニューアルオープンしています。インフラの整備と通路やトイレ、案内サインなどを改装したものとなります。また衣料品店や雑貨店、飲食店にリラクゼーション店などが入っていますが、その88店舗のほとんどがリニューアルしています。

「ONとOFFをつなぐ」をコンセプトにして、都心で働くOLやオフィスワーカーをメインターゲットに定めています。もちろんメンズショップもありますし、外国客の増加も見込んで免税対応店も10店舗を設け、英語と中国語、韓国語に対応したショップガイドも用意しています。

1976年11月開業


ゲートウォーク地下街(旧名称:テルミナ地下街)

名古屋駅桜通口側のJRセントラルタワーズ前にある駅前広場の地下に位置します。JRセントラルビルが運営している地下街テルミナが2015年に改称したものとなります。2017年に開業予定のJRゲートタワーへのアプローチとして相応しい地下街とするのが改称の目的です。

東急ハンズの新業態となる「ハンズゲートショップ」を目玉に、ビジネスシーンをサポートするグッズやメディアで話題となる商品を展開するアンテナショップを目指すものとなります。東側はメイチカと接し、西側はエスカにつながる地下街のファッションワンと接しています。

1989年開業


名古屋中央地下通り(ファッションワン)

名古屋駅の中央通りの真下にあるショッピングエリアとなります。ファッションや雑貨、歯科クリニックにビューティサロンといったサービス店が多く揃っています。またアウトドアメーカー店も多いことが特徴となります。

1989年に地下鉄桜通線の開業と共に、駅ビル系のテナントを地下に集めるという形で誕生しました。その後何度か小規模のリニューアルはありましたが、2010年のリニューアルに際しては美容系のテナントを充実させるというコンセプトを打ち出しています。ビューティストリートと名付けられた通路は、店舗も含めて白を基調としたデザインとなっています。

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