【解説】1948年創業の老舗「ステーキのあさくま」

愛知県クイズ 第37問

問題

全国に65店舗以上展開する1948年創業の老舗ステーキレストラン「ステーキのあさくま」。あさくま名物の「学生ハンバーグ」や「コーンスープ」は愛知県出身者にとって馴染み深い味です。
実は、あさくまが考案して日本のステーキハウスに広まったアイテムがあります。それは何でしょう?

ステーキのあさくま「学生ハンバーグ」

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  • 【1】 鉄板と木台が一体になった「ステーキ皿」
  • 【2】 刃の先がギザギザの「ナイフ」
  • 【3】 鉄板の上に乗った鉄の塊「ペレット」

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正解と解説

【3】鉄板の上に乗った鉄の塊「ペレット」

自分の好みに合わせてステーキやハンバーグの焼き加減を調節できる「ペレット」(ステーキの鉄板の上に乗った丸い鉄の塊)は、あさくまの創業者である近藤誠司(こんどう せいじ)が考案・開発し、それが全国へと広まりました。

近藤氏が、顧客から「レアの焼き加減を注文しても食べ進めるうちに鉄板の熱が伝わり、後半にはミディアムの状態になる」との意見を聞いたことがきっかけとなり、「鉄板に熱した鉄を添えることで、自分で焼き加減を調整できるようにしてはどうか」との発想から誕生しました。

自身でカットしたステーキをペレットに押し当て、焼き加減をお好みで調節できるそのアイデアは、実用性はもちろんのこと客自身が料理を仕上げるというエンターテイメント的な側面もあり、大ヒットとなりました。

ペレットは、現在も多くのファミリーレストランやステーキ専門店で採用されています。

「学生ハンバーグ」


おすすめのメニュー「学生ハンバーグ」は、ステーキの形をした粗引きのハンバーグなんですが、これが肉肉しくてとっても美味しい!ちなみに、学生じゃなくても注文できます。昔は【学生ステーキ】という名前でした。

「ステーキのあさくま」では、メイン料理にサラダバーがついてきます。「サラダバー、カレー、ライス、パン、スープ、スイーツ」の食べ放題がセットなっていてお子様にも大人気!

「あさくま」の名前の由来(牛田正行『名古屋まる知り新事典』より)


体格がよく「熊さん」と呼ばれていた創業者の近藤誠司さんは、創業以前に仕出屋旅館として「ドライバーズコーナーキッチンあさくま」を営んでおり、朝早くから仕入れに出掛けていたために「朝駆けの熊さん」と呼ばれていました。そのあだ名が「あさくま」の名称の由来となっています。

あさくまの歴史


あさくまは1948年(昭和23年)創業。1962年に近藤誠司氏が愛知県日進町(現・日進市)でドライバーズコーナーキッチンあさくまを創業しました。1973年(昭和48年)には株式会社あさくまを設立し、フランチャイズ展開を開始。翌1974年(昭和49年)には日本で初となる調理人を店舗に置かない「コックレス店舗」をオープンしました。

1980年(昭和55年)には、店舗でも人気だったコーンスープのレトルトやドレッシングの販売を開始しました。1985年(昭和60年)にはつくば科学万博のアメリカ館に出店。さらにアメリカへの進出も果たしました。1989年(平成元年)には世界デザイン博覧会に出店。2005年(平成17年)には愛知万博ドイツ館の一部を藤が丘店に移築し、リユースされたモチーフとして人気となっています。

牛肉(赤牛の旨さ)


牛肉の等級はA5が最高でC1まであり、価格評価もこれにしたがってさがるのですが、あさくまで提供される牛肉はA2等級の赤牛。決して高い評価の牛肉ではありません。

ただし、数字が示す肉質等級は、脂肪交雑、肉の光沢、肉の締まり、及びきめ、脂肪の色沢と質の評価のうち、最も低いもの。実は草だけを食べて育った赤牛は、脂肪がほとんどつかないため、どんなに健康で大きく育っても等級はA2しか評価されないのです。

もともとは在来種として、日本全国で見られた褐毛和種牛ですが、農耕牛として飼われていたものがほとんどで、機械農耕が主流になった現在はほとんど見ることができません。

ところが熊本県の阿蘇高原で食肉牛として細々と生存していることを知った近藤誠司氏は、実際に訪れて試食し、その赤牛の旨さを知って、お店に出すことにしました。

脂は少なめなので溶けるような甘さではないのですが、赤身のしっかりした肉の味を味わうことができます。

「泣かせるあさくま」(企業サイト、トップメッセージより)


私たちが提案するキーワードは「泣かせるあさくま」です。全ての演出の原点には、この「泣かせるあさくま」があります。

現在、お子様を対象とした「グリル体験」を開催しております。これは、お子様が家族の為にステーキを焼き、キッチン体験をするものです。それと同時に、ステーキを焼いたお子様がお母さんに普段言えない感謝の言葉を言えるよう、お子様の背中をちょっと押すことが目的であります。
また、お子様だけでなく、「結婚記念日」や「還暦のお祝い」で、ご主人様から奥様に涙ながらの手紙を読んでもらうサプライズ演出も行っております。

そんな「心のふれあい」をお手伝いすることで、お客様の「想い出づくり」や「笑顔」を持って帰って頂くことが、喜びでもあります。当社グループでは、「食を通じて、コミュニティの場を提供する」という理念に則って、このような「コト体験」「参加型」で顧客満足を図っております。

そんな想いが込められた「あさくま」のステーキ・ハンバーグをぜひご堪能ください。

★参考:ステーキのあさくま公式サイト

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