【解説】愛知県を代表する食品総合メーカー「カゴメ」

愛知県クイズ 第27問

問題

3月10日をミートソースの日として制定した「カゴメ株式会社」は、トマトケチャップをはじめ、野菜を中心にした飲料・食品・調味料の総合メーカー。

『トマトケチャップ』『トマトジュース』『野菜生活100』『野菜一日これ一本』『植物性 乳酸菌 ラブレ』『甘熟トマト鍋スープ』などなど・・・・野菜の価値を追求し、様々な形でお届けすることで人と社会の健康に貢献しています。

そんな愛知県を代表する企業の1つであるカゴメは、今から100年以上前に「〇〇」から始まった会社です。さて、〇に入るのは?

  • 【1】 農業
  • 【2】 貿易
  • 【3】 飲食業

正解と解説

【1】農業

カゴメは、今から100年以上前に農業から始まった会社です。カゴメのものづくりは、畑から始まりまったんですね。

1875年、創業者である「蟹江一太郎」は愛知家の農家に生まれました。

1898年、兵役を終えた一太郎は、陸軍上官からの助言を受けて「トマト・レタス・人参」などの西洋野菜の栽培を始めました。日本でトマトを食べられるようになったのは明治時代に入ってから。それも西洋人など限られた人たちでした。

1899年の夏、一太郎は収穫したトマトを初めて口にしましたが、青臭く、体験したことのない酸味でお世辞にもおいしいとは言えませんでした。その後、キャベツやパセリ・レタスなどは順調に売り上げを伸ばしましたが、トマトだけは売れませんでした。

1903年、一太郎は海外ではトマトを加工していることを知り、舶来物のトマトソース(現在のトマトピューレ)を手に入れました。そして家族でその製造方法を研究しました。こうして一太郎が家族とともに作ったトマトソースは、カゴメの第一号商品として世に出たのでした。

発展


明治の後半から、ホテルやレストランにおいて徐々に西洋料理が普及し始め、主に業務用商品としてトマトソースの販売が軌道にのると、一太郎はトマトケチャップとウスターソースの試作にとりかかりました。

1908年、トマトケチャップとウスターソースを販売。

1917年、ブランドマークを商標登録。これが籠の目にみえることから「籠目じるし」と呼ばれるようになりました。

トマトソースの好調から大量のトマトが必要になったことから、一太郎は近隣の農家にトマトの栽培を依頼。カゴメが現在も続けている契約栽培は、この時代に仕組みがつくられました。

1923年、株式会社となり社名を「愛知トマト製造株式会社」へ

1933年、トマトジュースを販売、一方で一般家庭で洋食の普及が進み、1930年代からトマトケチャップの生産が一気に増えました。

1939年(昭和14年頃)~昭和の初めには各地で料理教室が開かれ、ウスターソース、トマトケチャップの普及につながりました。

1949年(昭和24年)第二次世界大戦終了後、社名を「愛知トマト株式会社」としました。日本全国に営業拠点をひろげると共に、工場の増強にも力を入れました。

1963年(昭和38年)社名を「カゴメ株式会社」に変更

1966年(昭和41年)それまでのビン入り容器に代わって、世界初のプラスチック容器入りトマトケチャップを発売。

1970年代にはトマトジュースが大ヒット。

成長


1976年(昭和51年)株式上場

1979年(昭和54年)シーズンパックの『カゴメ野菜ジュース』を発売。

1981年(昭和56年)『100 BOX』を発売(果汁100%のジュース)

1983年(昭和58年)コーポレートマークを変更

1980年代以降は、時代の先駆けになる商品を次々と発売しました。

1992年には、消費者の健康意識の高まりをとらえ、ニンジンを素材とした『カゴメキャロット100』を発売

1995年(平成7年)『野菜生活100』を発売

1998年(平成10年)カゴメの通信販売『健康直送便』をスタート。また生鮮トマトを首都圏のスーパーで発売しました。

2000年(平成12年)創業者の一太郎が大切にしてきた感謝のこころに基づき、企業理念を『感謝、自然、開かれた企業』に制定。2000年代に入り、多様化する食のニーズ対応した商品を販売。

2004年(平成16年)『野菜1日これ1本』発売・・・・・(中略)

カゴメ&リコピンの豆知識


  • カゴメトマトケチャップには、わずか大さじ2杯分にトマト1個がギュッと凝縮されています。
  • リコピンは油と一緒に摂ると吸収率アップ
  • リコピンは、加熱により吸収率が高まるので、トマトソースや、シチュー、スープなど、加熱調理して食べるのがおすすめです。
  • 栄養満点“朝トマトジュース”が効果的
  • 強い抗酸化作用で体の調子を整えてくれる
  • 朝がいちばんリコピンの吸収が良い
  • 名古屋と東京にそれぞれ本社を置く。名古屋の本社には登記上の本店と経理部、情報システム部を残し、商品の企画・開発やマーケティングなど、社内全般の管理業務は東京本社で行われている。
  • 社内にはカゴメのジュースの商品が入った冷蔵庫があり、社員は全て無料で飲むことができる

カゴメはこれからも『自然を、おいしく、楽しく』野菜の価値を追求し、様々な形でお届けすることで人と社会の健康に貢献していきます。

★参考:カゴメの歴史|カゴメ株式会社公式サイト

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