【解説】冬の金沢の風物詩!武家屋敷跡の土塀を覆う「藁のむしろ」の呼び名とは?

石川県クイズ 第5問

問題

石川県金沢市にある「長町武家屋敷跡(ながまちぶけやしきあと)」。
かつての加賀藩士たちの家並みが残るこの場所では、冬になると雪から土塀を守るために「藁(わら)で編まれたむしろ」を掛ける風物詩が見られます。このむしろのことを何と呼ぶでしょう?

ヒントを開く

  • 【1】 冬支度の「すだれ」
  • 【2】 雪囲いの「みの」
  • 【3】 雪よけの「こも」

正解は↓↓こちら!

正解と解説

【3】雪よけの「こも」

石川県金沢市にある「長町武家屋敷跡」で、冬の風物詩として土塀に掛けられる藁(わら)のむしろのことは「こも」と呼ばれ、この作業は「こも掛け」として地元の人々に親しまれています。

北陸の雪は水分を多く含んでいるため、それが土塀に染み込んで凍結と融解を繰り返すと、土の壁がボロボロと崩れ落ちてしまいます。それを防ぐため、毎年12月になると職人たちの手によって「こも」が土塀一つひとつに丁寧に掛けられ、雪国の厳しい冬を乗り越えるための備えが行われます。

金沢の冬を彩る美しい景観


本来は土塀を守るための実用的な作業ですが、ずらりと並ぶ土塀が藁の「こも」で覆われる光景は、雪景色と見事に調和して非常に美しく、金沢の冬を代表する風物詩となっています。

毎年12月上旬のこも掛けの作業や、春を告げる3月中旬の「こも外し」のニュースが流れると、地元の人々は季節の移ろいを感じます。雪がしんしんと降る静かな武家屋敷跡を歩けば、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような情緒あふれる世界に浸ることができます。

用水路と土塀が織りなす江戸の風情


長町武家屋敷跡の大きな特徴は、藩政時代から変わらない「大野庄用水(おおのしょうようすい)」のせせらぎと、立派な土塀が連なる景観です。

この用水路は、かつては物資の運搬や防火用水として武士たちの生活を支えていました。現在でも澄んだ水がサラサラと流れ、石畳の小路を歩く際のBGMとして心地よい風情を演出してくれます。繁華街である香林坊から歩いてすぐの場所にあるとは思えないほど、静かで落ち着いた時間が流れています。

世界が認めた絶景庭園「野村家」


このエリアで絶対に立ち寄りたいのが、一般公開されている「武家屋敷跡 野村家(のむらけ)」です。

加賀藩の重役を務めた野村家の屋敷跡であり、格式高い建築と、濡れ縁のすぐ下まで水が迫る見事な池泉回遊式庭園の調和は圧倒的な美しさを誇ります。海外の有名な旅行ガイドブックでも二つ星を獲得し、アメリカの庭園専門誌でも常に日本トップクラスの評価を受けるなど、世界中の観光客を魅了し続ける金沢の隠れた至宝です。