【解説】兼六園の冬の風物詩!木に縄を張る「雪吊り」の本来の目的とは?

石川県クイズ 第2問

問題

石川県金沢市にある日本三名園の一つ「兼六園(けんろくえん)」。
冬になると、園内の樹木に縄を円錐状に張る「雪吊り(ゆきつり)」と呼ばれる美しい光景が広がります。金沢の冬の風物詩として有名なこの作業ですが、本来はどんな目的で行われているのでしょうか?

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  • 【1】 神様が降りてくる目印にするため
  • 【2】 冬の野鳥を雪の寒さから守るため
  • 【3】 雪の重みから木の枝を守るため

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正解と解説

【3】雪の重みから木の枝を守るため

石川県金沢市にある日本三名園の一つ「兼六園」で、冬に行われる「雪吊り(ゆきつり)」は、北陸地方特有の水分を多く含んだ重い雪から、松などの大切な木の枝が折れるのを守るために行われます。

北海道などで降るサラサラのパウダースノーとは違い、日本海側の金沢に降る雪は非常に湿気が多く、ズッシリとした重みがあります。そのため、雪が積もった重みで枝がバキッと折れてしまわないように、縄でしっかりと吊り上げて支える雪国ならではの先人の知恵なのです。

北陸の雪と闘う職人技「りんご吊り」


兼六園で最も枝ぶりが立派な「唐崎松(からさきまつ)」などで行われる雪吊りは、「りんご吊り」と呼ばれる最高難度の職人技です。

木の中心に高い柱を立て、そこから放射状に無数の縄を投げ下ろして枝にくくりつけていきます。職人たちが絶妙なバランスで張り巡らせた縄は、実用性だけでなく計算し尽くされた幾何学的な美しさを持っており、見る者を圧倒する芸術品へと昇華しています。

夜空に浮かび上がる「黄金の幾何学模様」


雪吊りは毎年11月から作業が始まり、3月中旬頃まで見ることができますが、特におすすめなのが冬の期間に開催される「夜間ライトアップ」です。

真っ暗な夜空に黄金色の光で雪吊りが浮かび上がり、それが鏡のように水面に反射する光景は息を呑むほどの美しさです。雪の白さと光のコントラストが織りなす幻想的な世界は、冬の金沢観光において絶対に外せないハイライトとなります。

六つの絶景を兼ね備えた「兼六園」の由来


ちなみに「兼六園」という美しい名前は、中国・宋の時代の書物に記されている「素晴らしい庭園が兼ね備えるべき六つの条件(宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望)」をすべて満たしていることに由来します。

「広いけど静か」「人工的だけど古びた趣がある」といった、本来なら相反する魅力を見事に共存させているのが兼六園の凄さです。先人たちが守り抜いてきたこの究極の美を、ぜひ四季折々の姿で堪能してみてください。