【解説】からくりだらけ!「忍者寺(妙立寺)」が建てられた本当の目的とは?
石川県クイズ 第1問
問題
石川県金沢市にある妙立寺(みょうりゅうじ)は、隠し階段や落とし穴など数々のからくりが施されていることから「忍者寺」と呼ばれ大人気です。
しかし、実際にはここに忍者が住んでいたわけではありません。
では、当時の加賀藩主・前田家が、このようなからくりだらけのお寺を建てた「本当の目的」とは何だったのでしょう?
- 【1】 藩主がお忍びで遊ぶための館
- 【2】 藩の金銀財宝を隠すための蔵
- 【3】 幕府軍を迎え撃つための要塞
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正解と解説
【3】幕府軍を迎え撃つための要塞
金沢市の観光名所として大人気の妙立寺(通称:忍者寺)は、徳川幕府と緊張状態にあった当時の加賀藩主・前田家が、万が一幕府軍から襲撃された際に「砦(要塞)」として迎え撃つために建てたものです。
加賀百万石と呼ばれた前田家は非常に強大な力を持っていたため、常に徳川幕府から謀反を疑われ、警戒されていました。そのため、幕府の目を欺きながらもいざという時に藩主を守り、敵を返り討ちにするための秘密の軍事拠点として、複雑なからくりを詰め込んだこのお寺を創建したのです。
外観は2階、実は「7層23部屋」の迷宮
敵の目を欺くため、外から見るとごく普通の「2階建てのお寺」に見えるよう設計されています。しかし一歩中へ入ると、実は4階建ての7層構造になっており、23もの部屋と29もの階段が入り組む巨大な迷宮となっています。
床板をめくると現れる「落とし穴」や、敵の足元を刀で突き刺すための「隠し階段」、そして金沢城まで続いていると噂される「井戸の抜け道」など、一歩間違えれば命を落淡すようなスリリングな仕掛けが随所に張り巡らされています。
拝観は「完全予約制・ガイド付き」
現在でも、その内部の構造はあまりにも複雑で危険なため、個人で勝手に歩き回ることは禁止されており、必ず専属ガイドさんの案内付きツアー(事前予約制)でのみ拝観することができます。
薄暗いお堂の中で、ガイドさんが次々とからくりを作動させていく様子はエンターテインメント性抜群!まるで忍者の世界に迷い込んだかのようなワクワク感を味わうことができ、子供から大人まで大興奮間違いなしのスポットです。
「武力」より「文化」で生き残った前田家
前田家はこの妙立寺をはじめとする防衛拠点を作る一方で、幕府への反逆の意思がないことをアピールするため、武力ではなく「工芸や茶道などの文化・芸術」に対して莫大な財力を注ぎ込みました。
その結果、金沢箔や九谷焼、加賀友禅といった日本を代表する伝統工芸がこの地で花開き、現代に至るまで「文化都市・金沢」としての美しい魅力を形成しています。忍者寺の歴史的背景を知ることで、石川観光がさらに奥深く、楽しいものになるはずです。
