【クイズの解説】「史上最大級の災害」自分や家族を護るには
デルフィーノクイズ
災害後に必要な知識のひとつとして「避難所で注意すべき感染症」について知り、自分や家族の命を守ることは重要なことです。
避難所での集団生活が長期化すると感染症のリスクが高まると言われていますが、感染症が成立する3つの条件とはなんでしょう?
- 【1】 感染源/感染経路/感受性のある人
- 【2】 感染源/感染経路/免疫力が高い人
- 【3】 感染源/感染経路/楽観的な人
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正解と解説
【1】感染源/感染経路/感受性のある人
感染源である病原体が、空気感染、接触感染、飛沫感染などの感染経路を通じて、感受性のある人(免疫力が下がった状態や、病原体の影響を受けやすい人)に感染することで感染症が成立します。
感染症が成立するための3条件
- 病原体(感染源)
- 感染経路
- 感受性のある人
これら3つの条件と、日本の避難所生活を照らし合わせながら見ていきましょう。
1.病原体(感染源)
避難所は、体育館などの空間に不特定多数が密集して行き来します。そういった場所では、ホコリやチリ、菌などが持ち込まれやすく、掃除を頻繁に行うことも困難です。
また、被災者の中には、元々体調がすぐれない人や、避難の過程で体調を崩す人、感染症をもっている人などが、一定割合でいることが予想されます。
2.感染経路
避難所では、人と人との距離が近く、仕切りもない状態での共同生活の場所が多くあります。咳やくしゃみなどの飛散する範囲に他者がいるような状況は、決して珍しくはありません。
3.感受性のある人
病原体が体内に侵入したとしても、高い免疫力を保持していれば、発症に至らないケースは多いもの。しかし、ベッド等を使用しない日本の避難所生活では、体に大きな負担がかかります。床からの冷気は体を冷やし、交感神経が刺激されると安眠することができません。
体温がさがり睡眠時間が短くなれば、人の免疫力は下がりやすい状態といえます。そして、体が冷えると血液も固まりやすくもなります。
また、夜中にトイレに行くのも容易でないことから、水分を控えてしまう人もいるでしょう。それは血液の凝固を促し、エコノミー症候群を発症するケースも。
災害後、自分と家族を護るために
欧米では健康被害を防ぐ観点から、災害発生から3日内には簡易ベッドが用意され、家族単位のテントで避難生活を送るのが一般的です。食事も、調理してすぐ提供するのが安全で温かく、美味しいという観点から、災害ボランティアに登録するプロのコックが用意します。
日本でも多くの避難所で簡易ベッドが導入されていますが、課題は山積みのようです。共同生活を行う避難所では、感染症を拡大させないよう、一人ひとりが心がけることが大切です。
デルフィーノ公式サイトの記事には、避難所で注意したい感染症とその予防と対策についても、専門家の知見をもとに分かりやすくまとめられています。ぜひご参考ください。