【クイズの解説】スマホの画面に多い菌って何なの!?
デルフィーノクイズ
「スマホの画面にいる菌」と「便座にいる菌」の数がクローズアップされることがありますが、一般的に「スマホの画面にいる菌」の主たるものは何でしょう?
- 【1】 空気中の埃に付着した細菌
- 【2】 ヒトの皮膚の常在菌
- 【3】 微細な電気で集まる静電菌
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正解と解説
【2】ヒトの皮膚の常在菌
『スマホの画面の菌』で多いのは、そのヒトの皮膚の「常在菌」です。
私たち人間は、身体中に常在菌と呼ばれる菌と共生しています。そのため、ヒトが触れたものには全て常在菌が付着します。
なかでもスマホは、一日のうち数時間触れている可能性もあるので、当然多くの常在菌が付着することになるのです。
病原性の有無に関わらず、そのヒトの手や指に付着している菌を反映したものがスマホの画面に付着することが多いんですね。
常在菌(じょうざいきん)は悪さをする?しない?
主にヒトの身体に存在する微生物(細菌)のうち、病原性を示さずむしろ外部からの侵入菌の増殖を防いでくれるものを善玉常在菌といいます。病原性を示す常在菌は、そのヒトにとってはいわゆる悪玉常在菌です。
ここで問題なのは、自分にとっての善玉常在菌が他人にとって悪玉常在菌になることがあることです。年齢や免疫力などによって左右されると言われています。
トイレでのスマホ操作は注意!
自宅以外のトイレは不特定多数が使用する可能性の高い場所です。便座にどんな他人由来の病原体(常在菌を含む)が付着しているかは分かりません。
感染症の代表格といえば、排泄物を介して起こり得る感染性胃腸炎、食中毒など。
なかでも、ノロウイルス、腸管出血性大腸菌O157はとても少ない量で感染が成立するため、特に留意が必要です。
罹患者の下痢や嘔吐による排泄物内の原因物質が、何らか手段で、口から消化管に侵入することでヒトに感染していきます。例えば、このような手段です。
- 便座からそれらの菌が指に付着する
- その指でスマホを操作する
- 菌が付着したスマホを口の近くで使用する
- その手で口をぬぐう、飲食する、傷口に触れる
この時期、乾燥肌で痒くなった皮膚を汚染された爪で引っ掻くと、病原体が傷から直接侵入することに…。ご注意ください!