【クイズの解説】口腔ケアで重要なこと
介護クイズ
口腔機能を向上させる口腔ケアは、高齢者の生活の質を維持するだけではなく、種々の疾患の予防や介護予防にとっても必要不可欠です。では、口腔ケアを効率よく行なうために重要なことは何でしょう?
- 【1】 全身状態の安定、口の中の状態を把握する
- 【2】 ケアをするための姿勢を保つ
- 【3】 スポンジブラシや口腔湿潤剤を準備する
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正解と解説
【1】全身状態の安定、口の中の状態を把握する
介護が必要な高齢者には、口腔ケアがとても重要です。
口腔は、温度、湿度、栄養などあらゆる点において、微生物が繁殖しやすい条件がそろっていることから、呼吸器感染症をはじめ、全身の疾患や炎症と密接に関連しています。
口腔機能を向上させる口腔ケアは、高齢者の生活の質を維持するだけではなく、種々の疾患の予防や介護予防にとっても必要不可欠なのです。
まず、全身状態が安定していることを確認してから、口の中を観察してみましょう!口の中の状態を把握することで、効率よく口腔ケアを行なうことができます。
口腔ケアをする際のチェック項目
- どこに歯が残っているか
- 義歯(入れ歯)を装着しているか
- 揺れている歯はあるか
- 歯のどこに汚れがついているか
- 歯肉(歯茎)に出血や傷がないか
- 補綴(ほてつ)物(詰め物、かぶせ物、インプラント)はどんな形か
- マヒはないか
- 口の中を触られることに拒否はないか
そのほかにも、チェックしておくべき項目はまだまだあります。
- ブクブクうがい、ガラガラうがいができるか
- 口腔乾燥はないか
- 意識障害はないか
- 嚥下障害はないか
- コミュニケーション障害はないか
- 噛む力をコントロールできるか
- 常に歯を噛みしめているか
- ケアをするための姿勢を保つことができるか
- 食事内容はペースト食やきざみ食をとっているか
などなど......
詳しい評価は、歯科医師・歯科衛生士にチェックしてもらい、説明を受けることが必要です。口腔ケアが自立しているか(自分で行なうことができるか)、介助が必要なのかも評価が必要です。
自立している人ほど、口の中が汚いというデータもありますので、自分で歯を磨いているからといってチェックしないのも問題です。要介護状態となったら、口腔の評価が必要であると考えてよいでしょう。
口腔ケアの前に
全身状態が安定していない、介護が難しい等、様々な問題がある場合には、口腔ケアをすることがリスクとなることがあります。正しい介助を行なうためにも、専門家の評価が重要です。
全身状態については、要介護状態の評価、すでにわかっているマヒの部位や病状を再確認すること、診断されている病名や処方されている薬をチェックすることなどで、多くの情報を集めることができます。
口腔ケアが不要な人はいません。「口腔ケアのススメ」を参考に、ぜひあなたも実際に口腔ケアをやってみませんか?
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