1.実際に口腔ケアをやってみましょう。
まず、全身状態のチェックが必要です。全身状態が安定していることを確認し、口の中を観察してみましょう!
- 1.どこに歯が残っているか
- 2.義歯(入れ歯)を装着しているか
- 3.揺れている歯はないか
- 4.歯のどこに汚れがついているか
- 5.歯肉(歯茎)に出血や傷がないか
- 6.補綴(ほてつ)物(詰め物、かぶせ物、インプラント)はどんな形か
- 7.マヒはないか
- 8.口の中を触られることに拒否はないか
口の中の状態を把握することで、効率よく口腔ケアを行なうことができます。
そのほかにも、チェックしておくべき項目はまだまだあります。
- 1.ブクブクうがい、ガラガラうがいができるかどうか
- 2.口腔乾燥はないか
- 3.意識障害はないか
- 4.嚥下障害はないか
- 5.コミュニケーション障害はないか
- 6.噛む力をコントロールできるか
- 7.常に歯を噛みしめていないか
- 8.口腔ケアをするための姿勢を保つことができるか
- 9.食事形態がペースト食やきざみ食などかどうか
詳しい評価は、歯科医師・歯科衛生士にチェックしてもらい、説明を受けることが必要です。口腔ケアが自立しているか(自分で行なうことができるか)、介助が必要なのかも評価をしてもらいましょう。
自立している人ほど、口の中が汚いというデータもありますので、自分で歯を磨いているからといってチェックしないのも問題です。要介護状態となったら、口腔の評価が必要であると考えてよいでしょう。
また、全身状態が安定していない、介護が難しい等、様々な問題がある場合には、口腔ケアをすることがリスクとなることがあります。正しい介助を行なうためにも、専門家の評価が重要なのです。
全身状態については、要介護状態の評価、すでにわかっているマヒの部位や病状を再確認すること、診断されている病名や処方されている薬をチェックすることなどで、多くの情報を集めることができます。