2011年04月20日

放射線って?

地震によって、大きな問題になっている原子力発電所の事故。
放射線が拡散し、避難してる方も多く、まだどのように問題の収集がつくか不安な部分が多いです。
しかし、原子炉は私達の生活する電力を補ってくれている必要なものですよね。

もちろん歯科でも放射線は欠かせないものです。
レントゲンを撮ることで、虫歯の発見や、歯周病等による骨の位置など、口の中は硬組織と軟組織が介在しており、目で見える部分だけでは判断しずらいことが多く、レントゲン写真を撮る事で沢山の情報が得られます。

当医院でも、お口全体を撮れるデジタルパノラマと、繊細な部分まで見ることのできる、小さなデンタルフィルムがあります。用途に応じて使い分けをさせて頂いてます。

さて、皆さんどのくらいの放射線が、これら二つを撮る際に出ているかご存じでしょうか?

デンタルフィルム: 0.016~0.039mSv
デジタルパノラマ: 0.04mSv
さらに・・・
1年間の自然放射線: 2.4mSv
旅客機での飛行 5時間: 0.03mSv
通常の胸部X線撮影 1回: 0.1mSv
マンモグラム撮影 1回: 0.7mSv
胸部CTスキャン 1回: 8.0mSv

(※シーベルトは放射線防護の分野で使われる人体が吸収した放射線の影響度を数値化した単位。表記はSv。1Sv=1000mSv(ミリシーベルト) )

そうです、実は私たちが地球上で生活している以上、地球から放射される、また宇宙からふりそそぐ放射線も浴びています。これらを「自然放射線」といい住む地方の緯度や高度などによって差があります。

年間浴びても問題のない放射線量は世界国平均2.4mSvとされておりますが、ブラジルやインド、中国の一部地域にはその6倍以上の高自然放射線地域などもあります。日本でも東日本と西日本で違いがあります。

太陽から、ラドンガスから、私たちが歩く土や家の中にあるレンガなど、微量の放射性原子を含んでいるのです。さらには人体には大量の炭素やカリウムがありますが、それらも一部は放射性のものなのです。

歯科で扱ってる放射線の被爆量は、1枚レントゲンを撮った時で、2〜3日外出した時に浴びる自然放射線量に匹敵します。或いは、年間100〜150枚のレントゲン写真を撮ることもまず無いでしょう。

私自身も今回の問題で再度勉強になりました。
安全と危険を知れば安心する部分も多いですよね(^-^)/

DH 1054でしたワーイε=ヾ(*・∀・)/

kobayashi_shika at 00:00│clip!ちょっとご紹介 | DH 1054