おさかなギャラリー:マルハニチロ食品

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アユ

アユ
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Ayu、Sweetfish
学名
Plecoglossus altivelis Temminck & Schlegel
別称
アイオ(広島)、アイギョウ(広島)、アイナゴ(紀州)、アイノウオ(飛騨)、ヒウオ(幼魚、琵琶湖)、年魚、香魚
分類
キュウリウオ目 アユ科 アユ属
体長
10~30cm
分布域
北海道以南、沖縄以北の日本各地。中国、朝鮮半島
特徴
体色はほぼ一様に灰緑色で、胸鰭の後方に黄色い斑紋が目立つ。川の中流域にすみ、岩の表面に生える藻類を主食として育つ。秋期(北方では8~9月、南方では10~12月)、さび鮎と呼ばれる婚姻色を表わし、下流域の砂礫底に集まって産卵を行なう。産卵・放精後、ほとんどの個体は一年で一生を終えるが、翌年まで生き残る個体も少数ある。孵化した稚魚は海に降りて沿岸域で動物プランクトンを食べて成長し、7~8cmに達すると河川を遡上する。また、この時期、両顎歯は、藻類を食べやすいように円錐歯から櫛状歯に変化する。藻類を食べるようになると、体の大きな個体は、1m四方の縄張りを作って、これを侵す他の個体を攻撃するようになる。この性質を利用したのが友釣りである。また、投網、梁、刺し網などでも漁獲される。また、養殖も非常に盛んに行われている。なお、奄美大島・沖縄島に産する個体群は、本土のものとは鰭の条数や長さ、鱗の数が異なるため、リュウキュウアユという別亜種とされている。また、中国産の個体群も最近別亜種とされた。
料理法
味は淡白だが独特の香気があり、上品な姿もあいまって、古くより日本人に親しまれてきた。刺身、天ぷら、甘露煮など食べ方もいろいろあるが、香りを楽しむには塩焼きが一番。 蓼酢が合う。 また、内臓の塩辛はウルカと呼ばれ珍味。旬は初夏。