【解説】阿仁マタギが山で話す「秘密の言葉」とは?

秋田県クイズ 第6問

問題

秋田県北秋田市阿仁(あに)地域に古くから伝わる、伝統的な狩猟集団「阿仁マタギ」。
山の神を深く信仰し、独自の厳しい規律を守りながらクマなどの狩猟を行ってきました。彼らが山に入る際、山の神を怒らせないように、日常の言葉(里言葉)の代わりに山の中だけで使用する特別な隠し言葉の総称を何と呼ぶでしょう?

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  • 【1】 秘密の「山神の呪文」
  • 【2】 山独自の「マタギ言葉」
  • 【3】 秋田独自の「裏方方言」

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正解と解説

【2】山独自の「マタギ言葉」

秋田県の阿仁地域に伝わるマタギたちが、山の中で日常の言葉を避け、独特の単語に置き換えて会話をする伝統的な隠し言葉の総称は「マタギ言葉」と呼ばれています。

例えば、集団の頭領(リーダー)のことを「シカリ」、クマのことを「イタズ」、お酒のことを「キハダ」など、100語以上の独特な単語が存在します。これは、神聖な山を支配する「山の神」に人間の気配を悟られないようにする、あるいは山の神への畏敬の念を示すためのマタギ特有の文化であり、現代でも大切に語り継がれています。

獲物はすべて均等!「平等の精神」


阿仁マタギの文化で最も素晴らしいと言われるのが、仕留めた獲物の分配に関する「クザ(ケザ)」と呼ばれる平等の精神です。

クマを仕留めた際、直接仕留めた射手(撃ち手)も、クマを追い出した勢子(せこ)も、さらには山小屋で留守番をしていた者や、たまたまその場を通りかかっただけの他のマタギにまで、全員に全く同じ分量・同じ部位を均等に分けるという絶対的なルールがあります。この不平不満を生まない思いやりの規律が、過酷な冬の山での強い結束力を支えていました。

山の命をいただく「一連の儀式」


マタギにとって、クマなどの生き物は「人間が力で仕留めたもの」ではなく「山の神様からの授かり物(恵み)」という捉え方をします。

そのため、獲物を仕留めた直後には、必ず山の神に感謝を捧げる祈りの儀式(ケボカイ)を行います。命を無駄にしないよう、肉はもちろん、皮、骨、そして「熊胆(ゆうたん)」と呼ばれる内臓に至るまで、すべての部位を余すことなく活用するのがマタギの鉄則です。

マタギの文化に触れる「阿仁の旅」


阿仁マタギの故郷である北秋田市阿仁地域には、彼らの歴史や貴重な狩猟道具を展示した「マタギの里」や、実際にマタギの血を引くスタッフが案内してくれる温泉宿などがあります。

大自然の恵みをいただく「マタギ飯」や、滋味深い「キジ鍋」「熊肉の煮込み」といった、ここでしか味わえないジビエグルメも観光客に大人気です。厳しくも美しい秋田の山岳文化を体験しに、ぜひ足を運んでみてください。

※ラ・ファミリアのマスターのご当地自慢より