【解説】大阪のシンボル・通天閣のデザインに隠されたルーツとは?

大阪府クイズ 第2問

問題

大阪のシンボル・通天閣は、1912年に初代が建設され、戦後に現在の姿で再建されました。実はこの通天閣、デザインに“ある海外の建造物”の要素が取り入れられています。
さて、それは次のうちどれでしょう?

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  • 【1】 パリのエッフェル塔
  • 【2】 ニューヨークの自由の女神
  • 【3】 ロンドンのビッグ・ベン

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正解と解説

【1】パリのエッフェル塔

通天閣のデザインは、パリのエッフェル塔を参考にして建てられたといわれています。

“空に通じる塔”という名前の由来


通天閣という名前は、中国語の「通天閣(=天に通じる高い建物)」に由来します。明治から大正にかけての大阪は産業が急成長しており、人々はこの塔を“近代化の象徴”として誇りにしていました。

初代通天閣はエッフェル塔と凱旋門を組み合わせた設計


1912年に建てられた初代通天閣は、上部がエッフェル塔、下部が凱旋門というユニークなデザインでした。当時の建設地・新世界エリアはパリをイメージしてつくられた娯楽街で、通天閣もその中心的存在でした。しかし、1943年に火災で焼失し、しばらくの間その姿を失います。

現在の通天閣は市民の寄付で復活


戦後の1956年、地元企業や市民の寄付により現在の通天閣が再建されました。高さは約103メートル。設計を担当したのは、大阪出身で東京タワーも手がけた建築家・内藤多仲です。この“二代目通天閣”が、今の大阪の街を見守る存在となっています。

豆知識:足の裏をなでると願いが叶うビリケン像


展望台に鎮座する「ビリケン像」は、アメリカの美術教師が考案した“幸福の神様”。足の裏をなでると願いが叶うとされ、通天閣では昭和から続く人気スポットです。商売繁盛や受験合格を祈って訪れる地元の人も多く、今も大阪の象徴的存在になっています。

(参考:通天閣公式サイト大阪観光局)