【解説】冬の味覚の代表「あんこう鍋」

茨城県クイズ 第4問

問題

いばらきの冬の味覚といえば、何といってもあんこう鍋。では、あんこうの「七つ道具」とは何のこと?

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  • 【1】 あんこうをさばく道具
  • 【2】 漁獲用の器具
  • 【3】 あんこうの部位

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正解と解説

【3】あんこうの部位

あんこうは「食べられない所がない」と言われるほど無駄のない魚で、その各部位は「あんこうの七つ道具」と呼ばれています。

捨てるところがない「七つ道具」


七つ道具とは「身(柳肉)・皮・胃袋・肝・卵巣・えら・ヒレ」のことです。骨や顎の先端など一部を除き、それぞれの部位が持つ独特のコリコリとした食感や、ゼラチン質のプルプルとした旨味を、一つの鍋で余すところなく味わい尽くせるのが最大の魅力です。

空中でさばく「吊るし切り」


茨城県の冬の代表的な味覚であるあんこうは、表面がヌルヌルしてまな板の上では切りにくいため、大きなフックに顎(あご)を掛けて空中でさばく「吊るし切り」という伝統的な技法が用いられます。

あんこうは深海魚特有の柔らかい体と強いぬめりを持っており、そのままでは包丁を入れることが困難です。そこで、あんこうの口にフックを掛けて吊るし、胃袋に水を入れて重みで体を安定させながら、皮を剥いで部位ごとに切り分けていくという、港町ならではのダイナミックで合理的なさばき方が生み出されました。

極上のコク!元祖「どぶ汁」


一般的なあんこう鍋は醤油や味噌ベースのスープで作られますが、茨城県の漁師町で昔から食べられていた元祖の形が「どぶ汁」です。

どぶ汁は、水を使わずにあんこうの肝と身、そして大根などの野菜から出る水分だけで煮込み、味噌で味付けをするという究極の濃厚鍋です。あん肝がスープに完全に溶け込んだドロッとした仕上がりになり、その深いコクと旨味は一度食べたら忘れられない強烈なインパクトを持っています。

冬の茨城観光のメインイベント


あんこうが最も美味しくなるのは、肝が大きく肥大化する11月から3月にかけての寒い冬の時期です。

この時期になると、大洗(おおあらい)町や北茨城市の旅館、割烹料理店などでは、新鮮なあんこう鍋を求めて全国から多くの観光客が訪れます。目の前で吊るし切りの実演を見せてくれる宿もあり、冬の茨城観光における最大のメインイベントとして絶対に見逃せない絶品グルメです。