【解説】偕楽園の好文亭に備えられた、日本最古の「ある画期的な設備」とは?

茨城県クイズ 第1問

問題

茨城県水戸市にある日本三名園の一つ「偕楽園」。
その園内にある「好文亭(こうぶんてい)」は、第9代水戸藩主・徳川斉昭(なりあき)が自ら設計した木造建築です。実はこの好文亭には、江戸時代に作られたとは思えない、日本最古とも言われる「画期的な設備」が備わっています。それは次のうちどれでしょう?

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  • 【1】 食事を運ぶ手動式エレベーター
  • 【2】 来客を知らせる自動ドアベル
  • 【3】 夏でも涼しい冷水クーラー

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正解と解説

【1】食事を運ぶ手動式エレベーター

茨城県水戸市にある「偕楽園」の好文亭には、1階の調理室で作られた食事や酒を、急な階段を上り下りせずに上階へ運ぶための滑車を使った「配膳用昇降機(手動式エレベーター)」が備え付けられています。

当時の記録に残るものとしては日本最古のエレベーターとも言われており、藩主である徳川斉昭(なりあき)の豊かな創意工夫の才能を今に伝えています。食事の器や汁物をこぼさないようにという実用的な配慮から生まれた、江戸時代としては驚くべきハイテク設備です。

陰と陽の世界観を楽しむ庭園


好文亭が建つ偕楽園は、単なる美しい庭園ではありません。斉昭公は園内に「陰と陽」の世界観を見事に表現しました。

表門から入り、鬱蒼とした孟宗竹(もうそうちく)の竹林や杉林の暗く静かな「陰」の世界を抜けると、一気に視界が開け、色鮮やかな梅林や千波湖(せんばこ)を見渡す明るい「陽」の世界(好文亭周辺)へと飛び出します。この計算し尽くされたドラマチックな空間演出は、偕楽園を散策する上で絶対に知っておきたい見どころです。

「領民と偕(とも)に楽しむ」という精神


「偕楽園」という名前には、「領内の民と偕(とも)に楽しむ場にしたい」という斉昭公の熱い想いが込められています。

大名庭園といえば藩主や一部の身分の高い人だけが楽しむのが一般的だった時代に、偕楽園は条件付きではありましたが、領民(庶民)にも開放されていた「日本初の公園」の先駆けとも言える存在でした。

約3000本の梅が咲き誇る絶景


偕楽園といえば、なんといっても全国屈指の「梅」の名所です。

園内には約100品種、およそ3000本もの梅の木が植えられており、毎年2月中旬から3月にかけて開催される「水戸の梅まつり」には全国から多くの観光客が訪れます。そもそも梅の木がたくさん植えられたのは、「梅干し」が戦の際の貴重な保存食や薬になるからという実用的な理由からでした。美しさと実用性を兼ね備えた、水戸藩ならではの合理的で美しい庭園です。