【クイズの解説】イタリアのパン「パーネ　トスカーノ」

正解と解説

【1】無塩パン

パンを作る上で必要最低限の原材料として、『穀物の粉・水・酵母・塩』の４つがあります。 その１つである塩は、パン生地に様々な影響を与えるだけではなく、パンの風味を良好にする調味料として重要な役割を果たすのですが、トスカーナ地方に伝わる「パーネ　トスカーノ」には、塩が入っていないため、そのままで食べると非常に淡白で、味気がないように感じられます。

塩を入れずに作られるようになった由来には諸説あり、その昔、塩が手に入らなかったとか、トスカーナ地方の料理は味がしっかりついているから・・・といった説などがありますが、美食の街としても知られるフィレンツェの料理の引き立て役として欠かせない存在であることは確かです。

素朴でやさしい味わいの「パーネ　トスカーノ」は、料理と一緒に食べるのはもちろんですが、硬くなってしまったパンを利用した「リボリータ」や「パンツァネッラ」といったパンメニューにも活用されています。