【クイズの解説】三権の長
一般常識クイズ
正解と解説
【2】警察庁長官
警察庁長官は三権の長ではありません。三権とは、立法権、行政権、司法権の3つを指します。
三権の長とは?
日本では、国会が「立法権」、内閣が「行政権」、裁判所が「司法権」をもっています。この3つの機関がお互いに独立して、どこかに権力が集まらないようにしているのです。三権の長とは、それぞれ三権(立法権、行政権、司法権)を司る機関の長を指します。
立法権は国会が行使するため、その長は衆議院議長と参議院議長です。行政権は内閣に属するので、その長は内閣総理大臣(首相)、そして司法権の長は最高裁判所長官です。
警察庁は、内閣に属する国家公安委員会の管理の下に置かれる国の警察機関で、警察庁長官は国家公安委員会が内閣総理大臣の承認を得て任命します。
三権分立とは?
国の権力を立法権・行政権・司法権の三つに分ける仕組みを三権分立といいます。
これは、国の権力が一つの機関に集中すると濫用されるおそれがあるため、三つの権力が互いに抑制し、均衡を保つことによって権力の濫用を防ぎ、国民の権利と自由を保障しようとする考え方です。
日本国憲法も三権分立をとっています。国会は、法律をつくったり、変えたり、廃止したりする「立法権」を、内閣は、国会が決めた法律や予算に基づいて実際の行政を行う「行政権」を、裁判所は、人々の争いごとや犯罪を憲法や法律に基づいて裁く「司法権」を担当し、互いに仕事を行っています。
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