【クイズの解説】夜間歩行時の危険予測 18【高齢者視点】
交通安全クイズ
高齢者視点での交通安全クイズです。ヒントページのアニメーションを見て答えて下さい。
あなたは住宅街の暗めの道を続いて歩いています。今回のシーンで最も大きな危険が潜んでいたのは?
- 【1】 左側の車
- 【2】 自転車
- 【3】 前から来る車
正解は↓↓こちら!
正解と解説
【3】前から来る車
車が避けずに、そのまま進んできて、轢かれそうになりました。
交通事故死者数の27%が高齢歩行者!
令和3年中の交通事故死者数(2,636人)のうち、65歳以上の高齢歩行者が722人ともっとも多く、全体の27%を占めます。事故を昼夜別で見ると、夜間歩行中に事故に遭う高齢者が昼間の2倍に近くに上っています。
事故は午後5時から午後8時の間に多発しており、今回の場面のような、交通量が増える帰宅時などは注意が必要です。
夜間は見落とされる可能性が大!
歩行者側から見ると、車のライトは明るいので、ドライバーから認識されていると思いがちですが、夜間はライトの照射範囲も限られ、ドライバーの視認性が低下しています。
歩行者などの見落としも少なくないので、道路を機断する際はもちろん、今回のように少しだけ車道にはみ出すような場合も、「ドライバーから見落とされているかも?」と考えて、車の動きに十分注意して、車の通過を待ってから車道に出ることが大切です。
明るい色の服や反射材を身に着ける!
夜間は着ている服の色によって、より危険度がアップします。黒や紺や茶などの暗い色は、より見落とされやすくなります。赤や青は昼間では目立ちますが、夜になると黒っぽく沈んで見えづらくなるので注意が必要です。
白や黄色など、できるだけ明るい色の服や、反射材の付いた服やカバン、小物を身に着けて、自分の存在をアビールするようにしましょう。
【別視点】車側の視点
上は高齢者の男性とぶつかりそうになった車側の視点です。今回のように暗い道に明るい店舗がある場合、“明暗の差”によって、暗い部分がより見えづらくなるので注意が必要です。暗い部分にも危険が潜んでいることを忘れず、広い視点で連転するようにします。
また、今回のように手前に白っぽい服を着た人がいたり、反射板の付いた自転車が走っていると、そちらに意識が集中してしまい、暗い部分に歩行者がいる可能性を忘れがちになるので注意しましょう。