【クイズの解説】雪が残る道路での危険予測 11【クルマ視点】
交通安全クイズ
ヒントのアニメーションを見て答えて下さい。
あなたは朝の通勤時間、雪の残る道路を車で走っています。
今回のシーンで、危険を察知するのに最も大きなヒントになっていたのは次のうちどれ?
- 【1】 対向車
- 【2】 左側の学生
- 【3】 右側の女性
正解は↓↓こちら!
正解と解説
【3】右側の女性
車道に出た女性を避けて、対向車がこちらの車線にはみ出してきました。
間接的な危険にも注意!
事故を避けるには、直接的な危険だけでなく、間接的な危険にも注意する必要があります。間接的な危険とは、今回の場合、対向車線の歩行者(女性)になります。
つまり、歩行者の動き自体はこちらにとって直接的な危険とはなりませんが、それが対向車のはみ出しを生む原因となり、結果的に自分に危険な状況をつくったからです。
このように一見自分とは関係ないことでも、危険な原因を生み出すことがあるので、「歩行者が路上の雪を避けて車道に出てくるだろう」と予測するのに加え、「対向車は歩行者を避けてこちら側にはみ出してくるかもしれない」と、連想した危険予測をしましょう。
雪道での回避操作に注意!
路面の雪が少なくても、雪が降った翌朝は路面が凍結していることが多いので注意が必要です。いつもと同じ速度、同じ車間距離で走っていると、止まりきれません。また、急なハンドル操作もスリップやスピンの原因になります。急ブレーキや急ハンドルで危険回避ができないぶん、速度を落として、周囲の車や歩行者の動きに注意することが重要です。
なお、窓に雪や氷がついたままの車も見かけますが、十分な視界が得られません。また、屋根に雪を載せたまま走っている車も見かけますが、減速時やカーブで雪が落ち、視界が効かなくなる危険があります。必ず窓や屋根の雪を取り除いてから、走り始めましょう。
【別視点】対向車の視点
雪で道幅が狭い場合、歩行者との間隔に注意して走らなくてはいけません。歩行者が路上の雪を避けるために車道に出たり、足を滑らせたりする危険性があるからです。対向車とすれ違う際など、左側に安全な間隔が取れない場合、手前で一旦停止するか、必ず徐行します。
なお、人と車両の事故件数を歩行者の行動別で見ると、「横断中」の次に多いのが、今回のような「背面通行中」の事故です(交通事故総合分析センター調べ)。歩行者が車道に出る理由には、人の集団や放置自転車、路地から出てきた車両の回避などもあります。雪道に限らす、歩行者の側方通過時には十分注意しましょう。