【クイズの解説】雨天時の商店街での危険予測 17【クルマ視点】
交通安全クイズ
ヒントページのアニメーションをご覧下さい。
あなたは商店街に止っている駐車車両の側方を通過するところです。今回のシーンで、最も大きな危険が潜んでいたのは?
- 【1】 手前の親子
- 【2】 左前方の自転車
- 【3】 右側の買い物客
正解は↓↓こちら!
正解と解説
【2】左前方の自転車
歩行者の陰から、傘を差した自転車が出てきてぶつかりそうになりました。
商店街では、できるだけ徐行を!
道幅が狭い商店街では、交通量が少なく車の速度も低いので、歩行者や自転車が路地から急に出てきたり、道路を横断するなど、不用意な行動が起きがちです。
今回のような一方通行の道では、その傾向が強くなるので十分注意しましょう。事前に速度を落としておくのはもちろん、歩行者の横を通過する際は、危険を予測したらすぐにブレーキが踏める態勢で走ることも大切です。
雨天時特有の行動に注意!
雨天時、歩行者は足下ばかり注意して、濡れないように家を急ぐ行動が多くなり、そのぶん事故が起きやすくなります。
また、ほとんどの地域で禁止されているものの、今回のような「傘差し自転車」も少なくありません。問題の場面で、歩行者越しに自転車のタイヤがわずかに見えていた点を見逃さないことが大切です。
自転車が見えなくても、傘が進む速度が速いような場合、傘差し自転車の存在を予測して不用意な動きに備えます。
視界の悪さも事故の原因に!
雨天時は視界の悪さも事故原因になります。窓の雨粒で見えづらくなるのに加えて、窓の曇りやワイバーの拭き残し部分で死角が増えます。湿度が高いぶん窓が曇りやすくなるので、エアコンを作動してクリアな状態で運転することが大切です。
また、歩行者も中によって現界が狭くなるうえ、雨音で車の走行音が聞こえづらくなります。晴天時に比べると、お互いに認識をしづらくなっている点を頭に入れて行動することが大切です。
自転車側の視点
図は自転車側の視点で、傘差し状態ではすぐ手前の状況しか確認できません。片手運転ではハンドルやプレーキ操作も不十分になり、事故の危険性も高くなるので、雨天時は傘ではなく、レインコートなどの雨具を着用しましょう。
なお、自転車の傘差し運転は道路交通法の「安全運転数務部反」に触れる行為で、全国ほとんどの地域では規則により禁止しています(5万円以下の罰金)。
そして、傘差し運転で交通事故を起こして損害賠償の責任を負ったときに、傘を差していたことを理由に過失が重いとされる可能性があります。
また、自転車は左側通行が原則です。右側通行をしていると、車と対面して事故が起きやすくなるので注意しましょう。