【クイズの解説】住宅街の交差点の危険予測 10【自転車視点】

交通安全クイズ 第272問

Quiz問題

HONDAの交通安全「危険予測トレーニング」からのクイズです。ヒントページのアニメーションを見て答えて下さい。

あなたは自転車に乗っていて、住宅街の交差点を左折しようとしています。今回のシーンで危険を察知するのに最も大きなヒントになっていたのは?

2011年7月7日Q51⇒2022年4月22日Q272

ヒントを開く

  • 【1】 右側の男性
  • 【2】 対向車の動き
  • 【3】 カーブミラー

正解は↓↓こちら!

チョーク1チョーク2チョーク3黒板消し

正解と解説

【3】カーブミラー

右からクルマが来ていて、はみ出して曲がったため、ぶつかりそうになりました。

信号のない交差点で出会い頭事故が多発


信号のない交差点で出会い頭事故イラスト

今回のような「出会い頭事故」は、自転車を含む車両相互で起きる事故の中では、「追突」に次いで多く起きている事故です。しかも、出会い頭の事故の7割は今回のような「信号機のない交差点」で起きています。事故当時者の組み合わせでも、事故件数の8割を「自動車同士」と「自転車x自動車」で占めており、今回の事故ケースは信号のない交差点で起きる、典型的な出会い頭事故と言えるものです。

一時停止で交差車両をチェック


出会い頭事故が起きる道路環境的な要因では、「建物等による見通しの悪さ」が圧倒的に多くなっています。一方、自転車の違反別事故件数で多いのが「安全不確認」。つまり、見通しの悪い交差点で十分な安全確認をしないために事故が起きています。今回の場合、交差点にカーブミラーがあってクルマが映っていたので、しっかり確認していればクルマが来ているのが分かったはずです。しかし、ミラーにも死角があるので、ミラーだけに頼った安全確認は禁物です。たとえ一時停止の規制がなくても、必ず一時停止か徐行をして、安全確認を行いましょう。

左折時の曲がり方にも注意


自転車に乗る人の中には、交差点で一時停止や徐行をしない人が多いものです。特に今回のように交差点を左折する際は車道を横切ることがないので、そのまま曲がってしまう人が少なくありません。しかし、一時停止や徐行をしないと、速度が高いまま曲がることになり、今回のように車体が外側に膨らみ、車道にはみ出してしまいます。右側からクルマが来なくても、左側から歩行者や自転車が来る危険性もあるので、左折する際も必ず一時停止か徐行することが大切です。

【別視点】クルマ側からの視点


出会い頭事故、クルマ側からの視点

見通しの悪い住宅街では、狭い路地から自転車や人が飛び出してくる危険性を常に考えて走ります。どこで飛び出されてもすぐに止まれるように、速度を十分落として走るのが基本です。なお、今回のように左折してくる車や、対向車が来ているような場合は、道路の左側に寄って走らざるを得ないので、左側の安全マージンがほとんど取れません。そのような際には、さらに速度を落として走る必要があります。

★参考:シーン10|危険予測トレーニング|HONDA

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