【クイズの解説】片側1車線の道路での危険予測 8【バイク視点】
交通安全クイズ
ヒントページのアニメーションを見て答えて下さい。
あなたは交通量の多い道をバイクで走っています。今回のシーンで最も大きな危険が隠れていたのは、次のうちどれでしょう?
- 【1】 青い車
- 【2】 歩道の自転車
- 【3】 歩道の歩行者
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正解と解説
【2】歩道の自転車
歩道を走っていた自転車が車道に出てきたため、ぶつかりそうになりました。
歩道にいても油断は禁物!
歩道があれば、歩行者と車両が明確に区別されるため、事故の危険性が低くなります。そのため、車道を走るドライバーなどは、歩道の人や自転車を危険な対象として意識しない傾向があります。
しかし、そこが落とし穴で、ちょっとしたきっかけで人や自転車が車道に出てくることがあります。
今回のようにガードレールがない道路は、とくに注意が必要。自転車の場合、歩道の段差がない部分は、車道に出やすい要注意ポイントです。
歩道の狭さが危険発生のカギ
では、どんなきっかけで歩行者や自転車は車道に出てくるのでしょうか?
もっとも多いのが、歩道に多くの人がいる場合や、物が置いてあるなど、歩道が狭くて歩きづらい(走りづらい)場合です。その典型例が今回のケースです。歩道に多くの歩行者がいて、自転車は走りづらそうです。
しかも、すぐ先の歩道には段差がない部分があります。その点に気づいて、「自転車は歩行者を避けて、車道に出てくるかも?」と予測するようにしましょう。
路肩ギリギリは期間がいっぱい!
バイクも車と同じように車線内の左寄りを走るのが原則ですが、路肩ギリギリを走る必要はありません。路肩ギリギリを走っていると、今回のように歩道から自転車が出てきたり、路地から車や人が出てきたりしても、対処する余裕がなくなるからです。
また、路肩には砂利やゴミも多く、バイクにとってはスリップや転倒の危険もあります。駐車車両がある場合も、路肩ギリギリを走っていると進路変更が難しくなるので、左側に多少の余裕をもって走りましょう。
【別視点】バイクの後続車の視点
バイクの後ろを走る後続車のドライバーにとっても、この自転車とバイクのニアミスはとても危険なものとなります。
急に減速して姿勢を崩したバイクが、後続車のドライバーに回避行動を余儀なくさせた場合、対向車線にはみ出すなど、副次的な危険を誘発する可能性があります。
このように一見関係のない歩道の自転車の動きによって、間接的に危険な目に遭うことがあります。運転中は広い視野で周囲を確認し、間接的な危険まで気づくようにしましょう。
なお、バイクはちょっとしたことでバランスを崩す危険性がいあるので、バイクとの距離は十分取り、無理に追い越したりしないことも大切です。