【クイズの解説】高速道路のサービスエリアでの危険予測 9【クルマ視点】
交通安全クイズ
交通安全に関するクイズです。ヒントページのアニメーションを見て答えて下さい。
高速道路のサービスエリアで休憩する為、あなたは駐車スペースを探しています。今回のシーンで最も大きな危険が隠れていたのは、次のうちどれでしょう?
- 【1】 観光バスの乗客
- 【2】 左側の子ども
- 【3】 右側の車の陰
正解は↓↓こちら!
正解と解説
【3】右側の車の陰
右側の車の陰からこどもが飛び出してきたため、事故になるところでした。
サービスエリアは要注意エリア!?
サービスエリアで車を降りると、車内の緊張感や閉塞感から解き放たれ、開放的な気分になるものです。そのため、駐車場の通路を横断する際に安全確認をしなかったり、車の陰から急に飛び出すなど、危険な行動が起きがちです。
また、観光バスの場合は休憩時間も限られているので、トイレや買い物に急ぐ行動も見受けられます。歩行者の注意が散漫になる危険なエリアと認識して、速度を十分落として走ることが大切です。
駐車時はとくに注意!
駐車する際にはドライバーの注意もおろそかになります。
とくに今回のように駐車場が混雑していると、ドライバーは駐車スペースを探すことに意識が集中してしまい、歩行者の不用意な横断や駐車車両の動きに気づくのが遅れがちです。より速度を落として、周囲の危険に早めに気づくことができるようにしましょう。
同乗者がいる場合、駐車スペースを探すのを同乗者に手伝ってもらい、できるだけ運転に専念することも考えましょう。
死角部分に人あり!
サービスエリアには車高の高いミニバンや観光バスも多いため、死角部分に人が隠れるケースが多くなります。背の低い子どもの場合、たとえセダンでも隠れてしまいます。
今回の場合、駐車車両のボンネットの上に子どもの頭がわずかに見えましたが、それ以外にも手がかりがありました。左側の子どもが後ろを振り返っていたので、「後ろに何かあるかも?」と予測できるからです。
今回のように、先に車を降りた子ども(または保護者)を、他の子が追いかけてくることがあるので、車の前を走り抜けても、すぐに加速しないように注意しましょう。
【別視点】子ども側の視点
このイラストは今回のケースを子ども側の視点から見たものです。駐車車両で視界が遮られて、左から来るあなたの車を見ることができませんでした。
3歳児くらいまでは、たとえセダンのボンネットでも視界が遮られてしまう危険性があります。当然、ドライバーからも子どもの頭はほとんど見えません。
保護者の方は、ふだん道路で教えているように「車の陰からは飛び出さない!」ことを改めて教えてあげることが大切です。
また、子どもの視野は大人より狭いうえ、興味を引く対象があると周囲が見えなくなる傾向があります。
危険に対する判断力も大人より乏しいので、サービスエリアでは子どもから目を離さず、子どもと手をつないで歩くことが大切です。