【クイズの解説】中央線のない住宅街での危険予測【クルマ視点】

交通安全クイズ 第330問

Quiz問題

クルマ視点での危険予測トレーニングクイズです。
ヒントページを開き、画面をタッチしてアニメーションをご覧ください。
あなたは、中央線のない住宅街をクルマで走行しています。
今回のシーンで最も大きな危険が潜んでいたのは、次のうちどれでしょう?

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  • 【1】 左側の自転車
  • 【2】 左前方の歩行者
  • 【3】 対向車

正解は↓↓こちら!

チョーク1チョーク2チョーク3黒板消し

正解と解説

【1】左側の自転車

急に左側から自転車が車道に出てきたため、衝突しそうになりました。

2026年9月、生活道路の法定速度が時速30kmに!


住宅街など、地域住民の日常生活に利用される道路は「生活道路」と呼ばれています。これまで生活道路を含む一般道路では、速度を指定する道路標識や道路標示がない場合、自動車の法定速度は時速60kmでしたが、2026年9月1日から中央線や車両通行帯などがない道路では、法定速度が時速30kmに引き下げられました。問題場面の道路も中央線などがなく速度規制標識もない生活道路のため、時速30km以下で走行する必要があります。

法定速度が引き下げられた背景には、生活道路での事故をさらに減らす狙いがあります。全国の交通事故件数は減少傾向にあるものの、幅員5.5m未満の道路での事故割合は横ばいで推移しています。2023年の交通事故死傷者数を状態別で見ると、幅員5.5m未満の道路では、歩行者・自転車乗車中の死傷者が占める割合が、幅員5.5m以上の道路の約1.8倍となっています。

また、自動車などと歩行者が衝突した場合、速度が時速30kmを超えると、歩行者の致死率が急激に上昇するというデータもあります。こうしたことから、速度を時速30km以下に抑えることが、事故の減少に効果的と考えられています。
(資料=警察庁)

歩道を走る自転車の急な車道への進入に注意!


自転車は車道を走るのが原則ですが、条件によっては歩道を走行できるケースもあります。歩道を走る自転車が周囲の状況によって車道へ出てくるケースには注意が必要です。特に、歩道にガードレールがあると、車道へ出てくることはないだろうと思い込み、注意が薄れてしまうことがあります。

しかし、問題場面のように、車両や人の出入り口などではガードレールが途切れていることがあります。さらに、今回は前方から歩行者が並んで歩いていたため、自転車が歩行者を避けてガードレールの切れ目から車道へ出てくることも考えられます。こうした周囲の状況から自転車の動きを予測し、いつでもブレーキが踏めるよう、速度を十分に落として備えておくことが大切です。

生活道路では法定速度を守って時速30km以下で走行することはもちろん、道幅が狭い道路ではさらに速度を落とし、自転車の急な動きを予測しておくことで、事故を避けられる可能性が高くなります。

生活道路では、状況に応じてさらに減速を!


生活道路には建物などで見通しの悪い路地のほか、カーブや坂など前方の状況がわかりにくい場所も多く、時速30km以下で走っていても安全とは限りません。

一般的に時速30kmでの停止距離は11.4mです。この数値は乾燥した路面で前方に集中してすばやく反応できた場合(反応時間0.75秒)のものです。少しでも漫然運転や脇見運転をしていれば、反応が遅れ、そのぶん停止距離も長くなります。また、雨天時は路面が滑りやすく、制動距離も長くなります。路地から自転車やこどもが飛び出してくる可能性も考え、手前で停止できるよう、状況に応じて速度を調整することが大切です。

今回のように狭い道で対向車とすれ違う際は、道路の左側に寄る必要があるため、左側の自転車や歩行者との距離が近くなります。急な飛び出しに備え、さらに速度を落としておくことが大切です。

自転車からの視点


上は歩道を走る自転車から見たものです。軽車両である自転車は車道走行が原則ですが、条件によっては歩道を走行できます。「普通自転車歩道通行可」の道路標識や道路標示がある場合や、13歳未満のこども、70歳以上の高齢者、身体の不自由な人が自転車を運転する場合が該当します。そのほか、道路工事や連続した駐車車両等で車道の左側を通行することが難しいなど、歩道の通行がやむを得ない場合も含まれます。

歩道を走行できる場合でも、今回のように前方に歩行者がいるからといって、安全確認をせずに車道へ出るのは危険です。車道を走る車両と衝突するおそれがあるため、車道へ出る際は、後方から来る車やバイク、自転車などを十分に確認してから進むことが大切です。

また、車道から歩道へ入る際も、周囲の状況を十分に確認してから慎重に進むことが大切です。歩道では歩行者が優先のため、車道寄りを徐行し、歩行者の通行を妨げる場合は一時停止する必要があります。

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