【クイズの解説】歩行者が多い歩道での危険予測 91【自転車編】

交通安全クイズ 第325問

Quiz問題

自転車での危険予測トレーニングクイズです。ヒントページのアニメーション動画を見て答えて下さい。
あなたは自転車が通行できる歩道を走っています。今回のシーンで最も大きな危険が潜んでいたのは?

ヒントを開く

  • 【1】 左側の小学生
  • 【2】 前方の男性
  • 【3】 横断歩道の女性

正解は↓↓こちら!

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正解と解説

【3】横断歩道の女性

歩道に入ろうとした女性に気づくのが遅れ、危うくぶつかりそうになりました。

事故を上から俯瞰してみたイラスト

自転車は車道を走るのが原則。
歩道を通行できる場合も、歩行者を優先!


自転車は軽車両で車道通行が原則ですが、以下の場合、例外的に歩道が通行できます。

まず、今回のように「自転車歩道通行可」を示す道路標識や道路標示がある歩道。

次に自転車を運転する人が13歳未満か70歳以上、または一定の身体障害のある人の場合。

さらに道路工事や駐車車両のため車道の左側を通行することが難しい場合です。

ただ、歩道では歩行者優先です。歩道を通行できる場合でも、歩道の中央から車道寄りの部分を徐行しなければいけません。

また、歩行者の通行を妨げる場合は一時停止する必要もあります。

今回のように歩道で速度を抑えずに歩行者の間を縫うように走る人もいますが、そのような走り方はルール違反となり、事故の危険性も高まるのでやめましょう。

なお、今回のケースでは左側のこどもに意識が向いて脇見をしてしまったことで、さらに事故の危険性が高まりました。

歩道を通行する場合は基本的なルールをしっかり守り、前方と左右に十分目を配って通行するようにしましょう。

歩道での自転車×歩行者事故は増加傾向。
自転車側に多額の賠償金が科されるケースも。


2015~2024年の10年間に起きた自転車事故件数(1当自転車※)を調べると、四輪車や二輪車との事故は減少しているのに対し、歩行者や自転車との事故、単独事故は増加傾向です。

自転車×歩行者との事故は2015年の2,475件から2024年には3,014件と、2割ほど増えています。3,014件のうち歩道での事故が1,425件と約半分を占め、重傷事故が345件、死亡事故も3件起きています。なお、日本損害保険協会によると、自転車での加害事故で歩行者が死亡したり後遺障害を負ったりしたことで、5,000万円から1億円近い賠償金の支払いを命じられた事例もあります。
(資料=交通事故総合分析センター)

※事故の当事者のうち、過失が重い方が第1当事者(1当)、軽い方が第2当事者(2当)。過失が同程度の場合、けがの程度が軽い方が1当になる。

2026年4月から自転車の違反にも青切符が適用。
悪質・危険なものには反則金が科される。


自転車事故は増加傾向で、自転車側のルールやマナー違反も問題になっていたため道路交通法が改正され、2026年4月から自転車の違反に対し、車と同様に青切符(交通反則通告制度)が導入されます(16歳以上が対象)。

今回のように歩道を徐行せず歩行者を立ち止まらせるようなケースは悪質・危険な違反に当たり、「歩道徐行義務違反(反則金3,000円)」や「安全運転義務違反(6,000円)」による取り締まりを受ける可能性があります。

ちなみに青切符の対象となる違反は113種類あり、“ながらスマホ”と呼ばれる「携帯電話使用(保持)」や“逆走”に当たる「通行区分違反(右側通行等)」など、悪質性や危険性が高いものほど反則金の額が高くなります。

横断歩道の女性からの視点


事故を上から俯瞰してみたイラスト

上は横断歩道を渡る女性から見たもので、左側の停止車両越しに歩道を走る自転車が見えます。

自転車は車道通行が原則ですが、自転車の通行が認められている歩道もあります。歩道では歩行者が優先され、自転車は車道寄りを徐行することや歩行者の通行を妨げないことが義務付けられていますが、それを知らなかったり守らなかったりする自転車が少なくありません。

横断歩道から歩道に上がる手前で左右を確認し、自転車が来ている場合は一旦停止して自転車の動きに注意するようにしましょう。

また、今回は車道を走ってくる自転車はこちらの存在に気づいて停止しましたが、手前の停止車両が死角になり見落とされる危険性もあります。

停止した車の前を通過する際には、車の側方を通過してくる自転車やバイクの存在にも十分注意することが大切です。

Safety Japan Action 2026春