【クイズの解説】観光地に向かう高速道路での危険予測 15【バイク視点】

交通安全クイズ 第267問

Quiz問題

HONDAの交通安全「危険予測トレーニング」からのクイズです。ヒントページのアニメーションを見て答えて下さい。
あなたは休日に、バイクで高速道路を利用して観光地に向かっているところです。今回のシーンで最も大きな危険が潜んでいたのは、次のうちどれでしょう??

危険予測シーン15

ヒントを開く

  • 【1】 左側の車
  • 【2】 前方のバイク
  • 【3】 右前方の車

正解は↓↓こちら!

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正解と解説

【1】左側の車

左側の車が進路変更してきて、接触しそうになりました。

事故原因の多くは、“注意不足”!


高速道路での違反別事故件数を調べると、「最高速度」や「車間距離不保持」はそれぞれ3%以内と少ないのに対して「前方不注意(42.1%)」「動静不注視(22.1%)」「安全不確認(15。0%)」は多く、3つを合わせると7割を超えています(令和2年版ITARDA交通事故統計年報)。

つまり、高速道路では速度の出しすぎや、車間距離不足の事故より、周囲の車やバイクへの注意不足によって起きる事故が多いのです。そこで、自分の所在が周囲から認識されているか、常に意識しながら走ることが大切です。

死角に入らず、目立つように!


バイクは車体が小さいので、クルマのドライバーから見落とされやすくなります。特に問題の状況では、左側のドライバーにとって、あなたのバイクはミラーの死角に入っている可能性があります。(図参照)
バイクはミラーの死角に入っているイラスト

そこで、車の側方を走る場合、「相手から見落とされているかもしれない」と考えて、相手の動きに注意しましょう。

また、相手の死角部分を意識して、できるだけ死角に入らないことも大切ですし、ヘッドライトの常時点灯や明るい服を着るなど、“相手からよく見られる”ように工夫することも重要です。

高速走行時は、早めの休憩を!


歩行者や対向車がいない高速道路は、一般道に比べて楽に走れると思われがちです。しかし、時速100kmで走行中に受ける風速は毎秒28mと台風並みで、思った以上に体力を消耗し、体温も奪われます。

速度が高くなるので緊張感は増し、神経もすり減らします。肉体的にも精神的にも負担が大きくなるので、早め早めの休憩が大切です。

また、速度が高いほど、停止距離も長くなり、危険回避が難しくなります。前者の陰で落下物の発見が遅れるようなケースもあるので、十分車間距離を取っておくことも忘れずに。

進路変更の際はミラーだけでなく、目視確認も!


ドライバーから見た視点

イラストは進路変更をする車のドライバーから見た視点で、バイクがドアミラーの死角に入っていたために、ミラーにはバイクは映っていませんでした。進路変更の際は、ミラーだけではなく、必ず顔を真横に振って、目視による安全確認をしましょう。

今回のような高速道路の場合、右端の追い越し車線の車が追い越しを終えて真ん中の車線に戻ることもあるので、隣の車線だけではなく、右端の車線を走る車にも注意する必要があります。

なお、高速道路では合流地点を示す標識が手前にあります。ナビゲーションシステムによっては合流地点を事前に案内してくれるので、早めに右側の車線に進路変更しておくとよいでしょう。(資料=交通事故総合分析センター)

★参考:観光地に向かう高速道路での危険予測トレーニング【シーン15】

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