【クイズの解説】中央分離帯のある道路での危険予測 72【バイク視点】

交通安全クイズ 第262問

Quiz問題

バイク視点での危険予測トレーニングクイズです。ヒントページのアニメーション動画を見て答えて下さい。
あなたはバイクで片側2車線ある道路を走っています。今回のシーンで最も大きな危険が潜んでいたのは、次のうちどれでしょう??

中央分離帯のある道路での危険予測【シーン72】イラスト

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  • 【1】 歩道の自転車
  • 【2】 前方のトラック
  • 【3】 並走する白い車

正解は↓↓こちら!

チョーク1チョーク2チョーク3黒板消し

正解と解説

【2】前方のトラック

トラックが右折ではなくUターンしたうえ、曲がり切れずに停止したため、追突しそうになりました。

安易に右折と思い込まず、Uターンの可能性も予測する!


赤い車に続いてトラックが曲がってくると、ついトラックも続けて右折してコンビニなどの店舗に入るものと思いがちですが、分離帯の切れ目や交差点では対向車が右折ではなくUターンする可能性もあります。

トラックのUターンを予測していないとブレーキ操作が遅れて衝突する可能性があったり、たとえ急ブレーキをかけ衝突は免れても、後続車に追突される危険性があります。対向車が曲がり始めたら、決して「右折だろう」と思い込まず、減速しながら相手の動きに十分注意しましょう。

なお、今回の場合、白い車が右車線を走行しているため、車線変更によって危険を回避することは難しくなります。白い車がいなくても、慌てて車線変更すればミラーの死角にいる車両を見落としたり、急な車線変更によってバランスを崩す危険性もあるので注意が必要です。


曲がる速度や車体、タイヤの向きなど、対向車の動きに十分注意し、事故防止につなげる。


一見、トラックのUターンは想定外なことですが、問題の場面でトラックの曲がる速度、車体やタイヤの向きに注意すれば、トラックのUターンもある程度予測できます。Uターンの場合、右折時より速度が遅く、車体や前輪の角度が大きくなる傾向があります。

対向車のそのような動きに気づいたら、「Uターンかもしれない」と考えて速度を落とし、相手の動きに十分注意して走行するようにしましょう。

令和元年に起きた自動二輪車の事故件数(1当+2当※)を法令違反別で見ると、相手の動静を注視していなかった「動静不注視」が4,714件と最も多くなっています。このことからも、相手の動き(動静)に注意することは、事故防止につながるため、とても重要です。
(資料=交通事故総合分析センター)
※事故の当事者の中で過失が重い順に「第1当事者」、「第2当事者」となる。過失が同程度の場合、けがの程度が軽いほうが第1当事者となる。

急な操作をすることがないよう、予測運転を心がける。


二輪車は急ブレーキをかけるとタイヤがロックしたり、車体のバランスを崩して転倒する危険性があります。急ブレーキや急ハンドルの危険性を認識し、急な操作をすることがないよう、周囲の動きに十分注意して早めに減速しておくことが大切です。

2018年10月から排気量125cc以上の二輪車(新型車)にABS(アンチロックブレーキシステム)の装備が義務化され、ABSが装備されていれば、急ブレーキをかけてもタイヤはロックせずに安定して止まることができます。ただし、ブレーキング時にハンドルが左右に切れていたり、車体が斜めになった状態では、たとえABSが付いていてもバランスを崩して転倒する危険性があるので過信は禁物です。

なお、下記のスクールでは、運転レベルに合わせたブレーキングやコーナリングなどの不安解消やスキルアップのポイントを、安全な環境でわかりやすくアドバイスしてくれます。

★参考:ホンダのバイクスクール

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