【クイズの解説】衝突被害軽減ブレーキを搭載したクルマの追突事故率

交通安全クイズ 第236問

Quiz問題

(公財)交通事故総合分析センターの分析で、衝突被害軽減ブレーキを搭載した自家用乗用車(普通・小型・軽)と未搭載車を比べると、搭載車の追突事故率は何%低くなっているでしょう?

衝突被害軽減ブレーキのイメージ

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  • 【1】 約20%
  • 【2】 約30%
  • 【3】 約50%

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正解と解説

【3】約50%

交通事故総合分析センターの分析では、衝突被害軽減ブレーキを搭載した乗用車と未搭載車を比べると、登録・届出車数10万台当たりの対四輪車追突死傷事故件数は未搭載車が208.9件、搭載車が98.4件と、搭載車は110.5件少なく、事故率は52.9%低くなるという結果がでました。

※出典 (公財)交通事故総合分析センター資料
衝突被害軽減ブレーキを搭載したクルマの追突事故率の比較

人やクルマを検知して衝突回避を支援する


衝突軽減ブレーキ(CMBS)は不注意が原因で、歩行者やクルマとの衝突のおそれが生じた場合に、衝突回避または被害軽減を支援する機能です。

現在のCMBSはミリ波レーダーにカメラを組み合わせることにより、前走車と対向車に加え、歩行者も検知します。 ミリ波レーダーは対象物との距離や速度を精度高く検知します。一方、カメラは対象物の種類や大きさを識別することで、歩行者の検知に適しています。カメラとミリ波レーダーを組み合わせることで、従来のミリ波レーダーだけのシステムでは難しかった歩行者を検知することが可能となりました。

衝突被害軽減ブレーキによる交通事故死傷者数の低減効果が現れていると言えますが、走行速度や走行時の周囲の環境、路面の状況等によっては、衝突を回避できない場合もあります。ドライバーは作動条件などを正しく理解し、決して過信せず、細心の注意を払って運転する事が大切です。

★参考:SJクイズ 2019年4・5月号|Hondaの交通安全

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