【クイズの解説】夜間の住宅街での危険予測 59【クルマ視点】

交通安全クイズ 第310問

Quiz問題

クルマ視点での危険予測トレーニングクイズです。ヒントページのアニメーション動画を見て答えて下さい。
あなたは夜間、住宅街を車で帰宅しています。今回のシーンで最も大きな危険が潜んでいたのは?

危険予想トレーニング59_20181220Q228_20250107Q310

ヒントを開く

  • 【1】 左側の女性歩行者
  • 【2】 電柱の陰にいる人
  • 【3】 対向車のトラック

正解は↓↓こちら!

チョーク1チョーク2チョーク3黒板消し

正解と解説

【2】電柱の陰にいる人

電柱の陰から高齢者が出てきたため、危うく事故になるところでした。

電柱の陰から高齢者が出てきた状況のイラスト画像

平成29年の「人対車両」の事故のうち、
対面通行中の事故は3,017件!


平成29年の「人対車両」の事故を調べると、「横断中(2万9,236件)」が圧倒的に多いものの、「対面通行中」の事故も3,017件発生しています。「対面通行中」のうち7割が「車道(1,524件)」と「路側帯(417件)」で起きています(グラフ参照)。

「人対車両」の事故の円グラフデータ

今回のように路側帯があっても、電柱や路上に止められた自転車などを避けるため、歩行者が車道を歩かざるを得ないケースもあります。歩道がない狭い道路を走る際は、歩行者の存在とその動きに十分注意することが大切です。

夜間は視認性が低下。昼間より速度を抑えて、歩行者や自転車の見落としに注意!


夜間は視認性が低下して、歩行者などの発見が遅れがちです。とくに今回の高齢者のように、黒や紺など暗めの色の服を着た歩行者の場合、暗がりと同化してしまうため、かなり接近するまで認識できません。

ロービームとハイビームの見え方の違い

通勤等でいつも走り慣れている道路の場合、夜間も昼間と同じ感覚で走りがちです。あらかじめ視認性が低いことを認識して、昼間より速度を落として走りましょう。

また、夕方から夜間は通勤や通学で自転車を使う人も多く、なかにはライトを点けずに右側通行する自転車も存在します。自転車は速度が出ているぶん接近するのも早く、少しでも早く発見できることが大切です。

速度を落とすとともに、対向車や歩行者などがいない場合はハイビーム(上向き)を積極的に使い、適宜ロービーム(下向き)に切り替えながら運転するようにしましょう(ライトの正しい使い方とハイビームの有効性は下記サイトを参照)。

【JAFクルマ何でも質問箱】
【JAFユーザーテスト】

対向車とすれ違う際は、
車の陰から横断する歩行者にも注意!


「人対車両」の事故では、「横断歩道横断中」や「その他横断中」など、道路横断中の事故が約58%と全体の6割近くを占めます。このような狭い道では、歩行者の不用意な横断も起こりがちなので十分注意しておきます。

とくに高齢歩行者の場合は、歩く速度が遅く、車の速度や距離を見誤ることで危険性が高くなります。高齢者の横断中死者数を法令違反別で調べたところ、「走行車両の直前・直後横断」違反が42%と最も多くなっています(平成27年)。

また、夜間対向車とすれ違う場合、対向車のライトで眩惑され、対向車の前方や後方を横断する歩行者が見えづらくなります(下記イラスト参照)。
対向車のライトで眩惑された歩行者のイラスト

前方だけでなく、道路の左右にも目を配り、横断しそうな歩行者の動静に注意するとともに、対向車とすれ違う際は速度を抑えて通過することも大切です。
(資料=交通事故総合分析センター)

【高齢歩行者からの視点】


高齢歩行者からの視点イラスト

グラフのように平成29年中の交通事故死者数(3,694人)のうち、65歳以上の高齢者は2,020人に上り、時間帯で見ると「16~18時(309人)」と「18~20時(311人)」と夕方から夜間の時間帯が多く、全体の3割を占めます。高齢者の死者数のうち、最も多いのは「歩行中」で972人(48%)に上ります。
交通事故死者数のうち65歳以上の高齢者が占める割合を示した円グラフ

夜間は視認性が低下するため、ドライバーから発見されにくく、見落とされる危険性を考えておきます。このように電柱がある場合や、路肩に自転車などがあると、これを避けようと車道に出てしまいますが、見落とされる危険性を考えて、いったん車が通過するのを待って車道に出るようにしましょう。

また、夜間はできるだけ白色や黄色などの明るい色の服を着たり、反射材を身に付けたりすることで、ドライバーからの被視認性を高くすることが大切です。(下記「安全ポイント」参照)。
(資料=交通事故総合分析センター)

安全ポイント


ドライバーからの被視認性を高くするために反射材を付けた例

夜間の外出時には、反射材の活用も効果的です。暗い服装の場合は15m、反射材を付けた場合は133m離れていても見えるという調査結果もあります。 洋服、持ち物(バッグ)、履物、つえ、自転車、などに目立つ工夫をしましょう。

★参考:夜間の住宅街での危険予測|Hondaの交通安全

この解説は役に立ちましたか?→

危険予測トレーニングのDVD