【クイズの解説】雨が降る朝、通学路での危険予測 56

交通安全クイズ 第216問

Quiz問題

ヒントページのアニメーションをご覧下さい。雨が降る朝、あなたはクルマで会社に向かっています。通学路を自転車で走行する生徒が多くみられますが、今回のシーンで最も大きな危険が潜んでいたのは?

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  • 【1】 目の前の自転車
  • 【2】 横に2台並走する自転車
  • 【3】 右側の対向車

正解は↓↓こちら!

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正解と解説

【1】目の前の自転車

通勤・通学時はドライバー、自転車利用者、歩行者もお互いに先を急ぎがちで、事故も起きやすくなります。

道幅が狭く対向車が続いていると、前を走る自転車を追い越す事が難しい為、対向車が途切れた途端に、急いで追い越しをしてしまいがちです。そのような心理になっている時ほど事故を起こしやすい事を自覚し、急ぐ気持ちを抑えて、余裕をもって慎重に運転する事が大切です。

出勤時の事故は、年間3万件以上


平成28年に起きた事故を時間帯別・曜日別で見ると、月曜日から金曜日の8~10時と16~18時の時間帯は、いずれも1万1,000件を超えており、他の時間帯より多く事故が発生しています。

出勤時の方が同じ時間帯に交通量が集中して道路も渋滞することが多く、より急いだり、交差点を無理に通過するような危険な行動を取りがちになることが一因と思われます。

雨具着用の自転車はとくに注意!


雨具のフードで周囲の音が聞こえづらく、車が接近していることに気づかない可能性があります。ハイブリッドカーや電気自動車など、走行音が小さい車に乗っていると、さらに音が聞こえづらくなるので、自転車を追い越したり、歩行者の側方を通過する際は慎重に運転するようにしましょう。

今回の場合、この中学生が立ち漕ぎをして他の自転車を追い越していることから、急いでいることがわかります。並走する自転車を追い越そうとすることが予測できます。

通学路では制限速度を厳守し、飛び出し等に備える!


通学路(スクールゾーン)では事故防止のため、車両の速度が規制されていることが多いものです。生活道路での歩行者や自転車の安全な通行を確保するため、「ゾーン30」という名称で区域全体の制限速度を30km以下に規制しているところもあります。たとえ規制がなくても通学時間帯は通学路の走行を避けることも大切です。

雨天時はガラスに付いた水滴に加え、ワイパーの拭き残し部分もあり、晴天時より視界が悪化します。湿度も高くなり窓ガラスが曇ることも多くなります。雨天時の夕方は暗くなるのも早いので、歩行者がこちらの存在を認識しやすいように、ライトも早めに点灯するようにしましょう。

★参考:朝の通学路での危険予測トレーニング

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危険予測トレーニング