【クイズの解説】スキー場に向かう山道での危険予測 54【クルマ視点】

交通安全クイズ 第323問

Quiz問題

クルマ視点での危険予測トレーニングクイズです。ヒントページのアニメーション動画を見て答えて下さい。
あなたは深夜、クルマでスキー場に向かって走っています。今回のシーンで最も大きな危険が潜んでいたのは?

スキー場に向かう山道での危険予測20201221Q255、260204Q323

ヒントを開く

  • 【1】 前を走る車
  • 【2】 対向車
  • 【3】 路面の様子

正解は↓↓こちら!

チョーク1チョーク2チョーク3黒板消し

正解と解説

【3】路面の様子

路面が凍っていてタイヤがスリップし、路肩の雪に突っ込んでしまいました。

冬の山道では、路面の凍結に注意!


事故を上から俯瞰してみたイラスト

今回のようにスキー場に車で行く場合、路面に雪があると速度を抑えて慎重に走るものですが、雪がないとつい油断しがちです。しかし、冬の山道を走る場合、雪がなくても路面が凍結している危険性を忘れてはいけません。

平成28年の路面状態別事故件数では「積雪路」での事故件数が3,065件なのに対して、「凍結路」では4,089件と、雪道より凍結路の事故が1,000件以上多くなっています。凍結路での事故を道路形状別で見ると「交差点」が945件と最も多いものの、「単路のカーブ・屈折路」も396件起きており、そのうち「下り左カーブ」が100件と最も多くなっています。

今回の山道には「凍結 スリップ注意!」の注意看板があったので、それを見落とさないことが大切です。また、問題の場所には気温を表示する電光掲示板もあり、「-2℃」と表示されていました。気温が0℃前後になると路面が凍結する危険性も高くなるので、「路面が凍結しているかもしれない」と考えて、速度を抑えて慎重に走ることが大切です。

なお、車によっては外気温を表示できる機能がついているものもあるので、冬期に車を運転する際は外気温に注意しておくようにしましょう。

見分けにくいブラックアイスバーン!


路面が凍結しているかどうかは、夜間離れた場所からはわかりにくいものです。とくに今回の路面は“ブラックアイスバーン”と呼ばれる路面で、路面が濡れているように見えるため、凍結していることに気づかず事故になる危険性が高まります。

日中に降った雨や雪解けの水が夜間の冷え込みで凍ってブラックアイスバーンになることが多いようです。また、山道では湧き水が路面に流れ、それが凍結することもあります。路面に薄く氷が張った状態で、夜間は特に分かりにくくなるので注意が必要です。

そこで冷え込みが厳しい日に濡れたような黒っぽい路面を見たら、ブラックアイスバーンを疑って事前に速度を十分に落とし、慎重に通過します。凍結路面では急ブレーキや急ハンドルは厳禁で、とくにカーブで急ブレーキや急ハンドルを行うと、車のコントロールが利かなくなって対向車線や路外に飛び出す危険性が高くなります。

なお、日本自動車連盟(JAF)がブラックアイスバーンを再現して、時速40kmからのブレーキテストを行ったところ、ブラックアイスバーンは圧接路に比べて約3.4倍、ウエット路(濡れた路面)と比べて約6倍も制動距離が延びました。

若者同士で乗っていると速度を上げがち!?


若者同士で乗っていた際の事故を調べると、他より運転速度が高くなる傾向があります。運転者が18~29歳の場合、自分より少し下の年齢(13~17歳)や自分と同じ年齢(18~29歳)の人を前席に同乗させていた時の運転速度は、他の年齢の全席同乗者の時に比べて5~10Km/h以上高くなっています。(平成24年データ)。若者同士で気分が高揚したり、仲間にカッコイイところを見せたいという気持ちから出してしまうと考えられます。

また、平成16年から平成25年の10年間におきた運転操作の誤りによる事故(運転操作不適事故)を年齢層別に見ると、ハンドル操作不適とブレーキ操作不適による事故形態は「単独車両」と「正面衝突」、道路形状では「単路(カーブ)」が多く、深夜から早朝の時間帯に24歳以下の若者が起こす事故割合が他の年齢層より高くなっています。

一方、24歳以下のブレーキ操作不適事故を路面状態別に見ると、「舗装(凍結)」が24%ともっとも高く、次に「舗装(積雪)」が18.7%を占めており、今回のような深夜の凍結路面のカーブでは、運転操作の誤りによる若者の事故が多いことが分かります。

【冬の運転時の注意】


事故を上から俯瞰してみたイラスト

今回のように、スキー場など冷え込みが厳しい地域に車で行く際は、スタットレスタイヤやチェーンの備えをするのはもちろん、凍結しやすい危険場所を知っておくことも重要です。

橋や高架、日陰やトンネル出口などに注意が必要です。橋や高架は地熱がないうえ、道路の上下を風が抜けるために凍結しやすくなります。

日陰部分は日中でも温度が上がらず、雪が残っていることや、路面が凍結していることが多いものです。また、トンネルは中と外の路面の差が大きいため、このような場所を走行する際は、速度を十分に落とし、前車との車間距離を十分に取るようにします。

また、友人とドライブしていると、車内で音楽を聞いたり、おしゃべりに夢中になったりしますが、タイヤが発するロードノイズに耳を澄ましたり、ハンドルやブレーキペダルから伝わる感覚に注意を払ったりすれば、路面の変化に気づきやすくなります。

たとえば、濡れた路面ではタイヤが水をまき上げる音がしますが、路面が凍結していれば、そのような音はなく、発進時やブレーキ時にタイヤがスリップすることに気づくはずです。

滑りやすい道では、わずかな判断や運転操作ミスでクルマの挙動が乱れて事故につながってしまうので、音楽やおしゃべりを控えめにして、聴覚や触覚も研ぎ澄まして運転することも重要です。

★参考:危険予測トレーニング54|Hondaの交通安全

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