【クイズの解説】「歩行中の死傷者数」は〇歳が突出して多い!

交通安全クイズ 第285問

Quiz問題

こどもの交通事故と言えば「魔の7歳」とよく言われ、歩行中の死者数は7歳に集中しています。
こども(幼児・小学生)の交通事故は、自宅からどのくらい離れた場所で起きているでしょう?

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  • 【1】 500m以内
  • 【2】 501m ~ 1,000m
  • 【3】 1,001m ~ 2,000m

正解は↓↓こちら!

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正解と解説

【1】500m以内

皆さんご存じでしょうか?例年歩行中の交通事故死傷者数を年齢別で見た時に、小学1年生に当たる7歳が最も多いという事実があります。

特に小学1年生は一人歩きが始まる時期で、身近な交通事故から守る必要があります。

年齢別歩行者死傷者数


年齢別歩行者死傷者数

出典:公益財団法人交通事故総合分析センター

いつ事故に遭うの?


登下校の時間帯や遊戯中に多く事故が起きています。特に下校中と遊戯に当たる14~17時台の時間帯が多くなっています。

小学生の歩行中・自転車乗車中の時間帯別死者重傷者数

出典:「小学生の歩行中・自転車乗車中の時間帯別死者重傷者数」(警視庁より)

学校からの帰り道や帰宅後に友達と遊んでいるときは緊張がゆるみ、不用意な行動も多くなりがちです。

小学生の歩行中の死者重傷者数

出典:「小学生の歩行中の通行目的別死者重傷者数」(警視庁より)

どこで?


こどもの交通事故のデータを見ると、自宅から500m以内、つまり、自宅の近くの道路で交通事故が多く発生していることがわかります。

近所だからと安心しがちですが、こどもは何かに夢中になると周りが見えなくなる傾向があります。

交通ルールの説明は繰り返し何度も、具体的に


交差点や横断歩道を渡る時、お子様が交通事故に遭わない為には、まず何をして欲しいですか?

小学低学年のこどもは一人行動に慣れておらず、交通ルールを熟知していません。そして、クルマの速度や距離から安全に横断できるかを判断する力が不十分なうえ、大人に比べて視野が狭く、危険が迫っていることに気付かないこともありますので、「止まって」「よく見る」ことが重要です。「一回言ったらわかるだろう」と考えずに、習慣になるまで繰り返し教えることが大切です。

周りにクルマやバイクが走って来たら、一緒に待つ事が大事です。その際には、「ちゃんと」「しっかり」「危ないから」などの抽象的な表現は使わないようにしてください。

「なぜ危ないのか」「実際にどんな怖い事故が起こったのか」など、こどもが分かりやすい言葉で伝えましょう。

運転者の皆さまへ


信号機のない横断歩道があるところで、歩行者がいた場合、道を譲らないと道路交通法違反となります。

渡ろうとしているこどもがいたら横断歩道の手前でクルマやバイクを一旦止めて、渡らせてあげることはもちろん、特に学校周辺の生活道路では、こどもが飛び出してくることを想定して徐行するなど、すぐに止まれる速度での走行をこころがけましょう。

★参考: お子さまを身近な交通事故から守るために伝えたい3つのやくそく

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