【クイズの解説】市街地の交差点での危険予測(トラック)

交通安全クイズ 第257問

Quiz問題

HONDAの交通安全「危険予測トレーニング」からのクイズです。ヒントページのアニメーションを見て答えて下さい。
トラックで交差点を左折するところです。今回のシーンで最も大きな危険が潜んでいたのは?

2016年4月Q166、2021年2月Q257

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  • 【1】 小学生
  • 【2】 前を走る車
  • 【3】 対向右折者

正解は↓↓こちら!

チョーク1チョーク2チョーク3黒板消し

正解と解説

【1】小学生

内輪差で歩道にいた小学生をひっかけそうになりました。

左折時はトラックの内輪差に注意!


2tトラックは普通免許で運転することが出来ますが、車体の長さや幅が大きくなるので注意が必要です。車種によって多少異なるものの、一般的な2tトラックの長さは5mほどで、2tロングになると6.2mほどあります。コンパクトカーの全長が4mほどなので、2tロングのトラックの全長は、コンパクトカーの1.5倍になります。

この違いで問題になるのが、曲がるときに前輪と後輪の軌跡が違う「内輪差」です。車体の大きいトラックで曲がる際は、特に内輪差が大きくなります。また、トラックの場合、前輪が運転席の真下にあるので、乗用車と同じタイミングでハンドルを切ると、早く切りすぎて後輪が歩道に乗りあげたり、壁等にボディを擦ってしまいます。

目視できないパネルトラック!


内輪差による事故を防ぐためには、事前に左側の間隔を空け、ハンドルを切るタイミングを少し遅らせて曲がります。曲がりやすいように、一度左側に車を振ってから曲がるドライバーもいますが、右側を通過するバイクとの接触や、空いた左側にバイクや自転車が入る危険性があるのでやめましょう。

右側に降らなくても、事前に左側の間隔を空けると、バイクや自転車が左側方に入る危険性があるので、早めの合図と交差点の手前からミラーや目視で左側方の安全確認を十分行って、バイクや自転車が側方にいないことを認識することも重要です。

なお、今回のようなパネルトラックでは、左後方は十分目視ができません。そのため、交差点に近づく際には歩道上の歩行者の有無や自転車が走り込んでこないかなど、巻き込む危険性がある対象を事前に確認しておくことも大切です。曲がる直前に駆け込んでくる自転車等もいるので、曲がる際は徐行して、もし死角に自転車や人がいても、すぐ停止できるようにして曲がりましょう。

※基本的に車両は、左折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、できる限り道路の左側に沿って(道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定されて部分を通行して)徐行しなければならない。

★参考:市街地の交差点|危険予測トレーニングシーン43

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