【クイズの解説】高齢者の視覚特性

介護クイズ 第19問

Quiz問題

視力の低下は、40〜50歳ぐらいから始まり、60歳を超すと急激に低下します。70歳代では、20歳代における最高の視力の1/2程度まで低下すると言われています。
では、目の水晶体の黄色化や白濁を伴う「白内障」の症状がみられるのは80歳代で何%?

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  • 【1】 30%
  • 【2】 50%
  • 【3】 80%

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正解と解説

【2】50%

視力の低下は、40〜50歳ぐらいから始まり、60歳を超すと急激に低下します。70歳代では、20歳代における最高の視力の1/2まで低下すると言われています。このころには、老人性白内障に陥ることも多く、視力低下にさらに拍車をかけます。

目の水晶体の黄色化や白濁を伴う白内障化は、50歳代から始まり、80歳代で50%にも達しているといわれています。

黄変化した水晶体の目では、対象の色を黄色のフィルターを通して見た状態となり、色の認識がずれてしまいます。そのため視覚認識の点で誤解が生ずる場合があります。

また、焦点調節力は、60〜70歳の高齢者では、若年者の1/10程度に、眼球の光に対する感度調整の機能は、数分の1程度しかなくなります。

したがって、急激な明暗変化への対応には、より長い時間を必要とします。視野も上下方向に狭くなるため、頭上や足元が見えにくくなっています。空間の奥行きなどを覚知する立体視の能力も、視力の低下と共に確実に低下しています。

MY介護の広場では、高齢者の視覚と聴覚に関する研究データを元に、高齢者の見え方や聞こえ方を擬似的に再現しご紹介しています。感覚器の衰えは、個人的な差異が非常に大きく、見え方聞こえ方を、特定の個人にそのまま当てはめることはできません。

しかし、「こう見えている、こう聞こえているかもしれない」という知識と想像力は、高齢者の方とのコミュニケーションをより円滑なものにしてくれるに違いありません。

公式webサイトの方では、路線図、ガーベラ、看板、誘導灯、オムレツなど、加齢による視覚の変化を疑似体験できる映像をいつくかご紹介しています。ぜひお役立てください。

(※上記解説文の内容は2015年12月現在のものです。 制度の改正等により内容が相違する場合もございますので予めご了承ください。)

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