【クイズの解説】建築学と大学
進学情報クイズ
正解と解説
【2】建築意匠
ローマ期の建築家・ウィトルウィウスは、建築物に求められる要素を「用・強・美」の3つに整理しました。「用」は機能や用途を、「強」は強度や耐久性を、「美」は表現や美しさを現しています。
建築学において「美しさ」や「デザイン」を研究する分野に「建築意匠」があります。
◆建築学で学べること
建築学の研究領域は、歴史ある古建築や集落の保存・復元から現代の象徴的な超高層建築、国民生活の基盤となる住宅の生産や団地の造成など、広範囲にわたります。
また、天災に対する安全の確保や冷暖房設備、資材の研究開発といった建築工学分野や、都市計画やまちづくりなどの都市工学分野も研究の対象となります。
建築分野における「意匠」は、建築物を文化・芸術的な環境としての建築物の意義や歴史、美学などを追究します。
自然環境や街並み、材料や構造、地域の文化・芸術などの側面から建築物を把握し、建築空間の構築方法などに関して美学的追究を試みます。
◆活躍の場
国家・地方公務員の専門職、教員(数学、工業、情報など)のほか、住宅・建設業、建設コンサルタント、機械・重工業分野など、専門性を生かした進路を選択している人が多いようです。
また一級・二級建築士やインテリアプランナーなどの専門職に就く人や、大学院へ進学して専門分野の研究職を目指す人もいます。