【クイズの解説】急性アルコール中毒の応急措置
防犯・防災クイズ
問題
12月は「急性アルコール中毒」が原因で救急搬送される人が最も多い月ですが、酔い潰れた人を介抱する際の応急処置の手順に含まれるのは、次のうちどれでしょう?
- 【1】 衣服をゆるめて仰向けに寝かせる
- 【2】 うつ伏せにして顔の向きを横にする
- 【3】 眠らないように声をかけ続ける
正解は↓↓こちら!
正解と解説
【2】うつ伏せにして顔の向きを横にする
仰向けに寝かせていると、喉に吐しゃ物が詰まったり、舌が落ち込んだりして窒息死してしまうことがあるため、「回復体位」で介抱しましょう。
■酔い潰れた人の介抱処置「回復体位」の手順
- うつぶせにして顔の向きを横にする
- 頭を少し反らせて、気道を確保する
- 嘔吐しても自然に流れるように口元を床に向ける
上の足のひざを曲げて、腹部に引き寄せると姿勢が安定します。横向きにして、自然に嘔吐するのを待ちましょう。嘔吐が起きた場合は、喉に詰まるのを防ぐため、口の中から吐しゃ物をかき出してください。
東京消防庁の調べによれば、「急性アルコール中毒」が原因で救急搬送される人は12月がもっとも多いという結果が出ています。
通常、血液中のアルコール濃度が上がるにつれて、酔い方は「ほろ酔い期」→「酩酊期」→「泥酔期」→「昏睡期」と進行します。
一度に大量のアルコールを摂取すると、血液中のアルコール濃度が急激に上昇し、いきなり「泥酔期」や「昏睡期」に到達してしまうのです。これが、命に関わる「急性アルコール中毒」です。
急性アルコール中毒になると、意識がもうろうとなり、強度の運動失調、昏睡、血圧・体温の低下を引き起こし、最悪の場合、死に至るケースもあります。
「息苦しそう」、「全身が冷たい」、「呼びかけたり、つねったりしても反応がない(昏睡)」といったような症状が現れた時は、すぐに救急車を呼びましょう。
これらのサインを見逃さないためにも、酔いつぶれた人を放置するのは絶対に避けてください。