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幼稚園教諭免許 特例取得・更新について
幼稚園教諭免許 取得、更新セミナーを、昨年2回くらい開催させて頂きました。2回合計で100名弱とたくさんの方にご参加頂きありがとうございました。当日はこんな感じでした↓
☆1回目
☆☆2回目
開催後も次回開催の有無やご質問頂く機会がありました。直近では開催の予定がないので、セミナーで話した内容をブログにまとめました。当日来られなかった方、また当日来られた方も
おさらい的にご活用ください(^^)
結論から先にお伝えしますと、免許の更新や取得はしておいた方が良いです。タイミングや方法はそれぞれの状況で違いますが、進めておいてもらった方がいです。私見ですが理由はこのシリーズの投稿の最後にまとめておきます。
幼稚園教諭免許の概要
幼稚園教諭免許は1種(大学卒業相当)、2種(短大卒業相当)があります。※専修免許もあり(大学院卒相当)そしてこの免許は「更新制」で、定期的(10年に一度)に更新する必要があります。(取得年度により異なります)ところがほとんどの方がこの更新制である事を知りません。
卒業後にそのまま保育園に就職すると、幼稚園教諭の免許は必要なく、更新の案内も来ないことが理由の一つです。ちなみに更新しなくても免許が失効することは無く、休眠している状態なので、そのまま更新時期を過ぎておられる方が多いです。しかし更新制を知らないうえに、就業園で必要なかったこの免許が、国の施策である「認定こども園」への移行で突然必要になりました。お勤めされている園が、来年度から認定こども園に移行しますというアナウンスの後、免許の取得や更新が、突然「自分ごと」になります。
認定こども園のおさらい
認定こども園は、「幼保連携型」「幼稚園型」「保育所型」「地方裁量型」の4つに分類され、設置主体や職員用件等で違いがあります。その違いは認定こども園4類型の比較でのってるこちらがわかりやすいです。(内閣府子ども・子育て支援新制度ハンドブックより抜粋)
改正認定こども園法(平成24年法律第66号)において、4類型の中の「幼保連携型認定こども園」では、園長と保育教諭が必置で、
①保育教諭は幼稚園教諭免許状と保育士資格の両方の免許・資格を有することが原則。
②幼稚園教諭免許状については、有効な状態でなければならない(休眠状態は不可)
と記載されています。要は持っていない人は取得をしないといけないし、持ってる人も有効な状態にしないといけないですよ、となったわけです。でもいきなり言われても難しいだろうという事で、子ども・子育て支援法施行日 平成27年4月1日より5年間を経過措置期間(平成27年4月1日~平成32年3月31日)とし期間中は、幼稚園教諭免許状または保育士資格の、どちらか一方 の免許・資格を有していれば、保育教諭等になることができることになりました。ただし経過措置期間経過後は、幼稚園教諭免許状が有効な状態であり、かつ、保育士資格を有していないと、経過措置期間中に保育教諭等となった者は、その職を失うことになるそうです。
幼稚園教諭授与資格の特例
ただでさえ保育士不足なのに、両方の有効な免許を持った人が要件になるのは、さすがに厳しいだろうと出てきたのが、幼稚園教諭免許を持っていない人の取得対策「幼稚園教諭免許状授与の所要資格の特例」です。文部科学省の概要書類がわかりやすいです。以下参照します↓
つまり、保育士として対象施設(認可保育所、認定こども園等)に3年かつ4,320時間の実務経験があれば、通常免許取得に必要な83単位を8単位の取得で、普通免許を付与しますよという事です。10分の1の単位取得で、
免許がもらえるんです。特例というだけの事はあります。1単位はだいたい1コマ90分の授業を8回程度(受講先により違います。)5科目8単位です。科目詳細は以下をご覧ください。
特例講座の受講方法
特例講座の受講方法は通学と通信(ネット)を選べます。通学は実際大学にいって授業を受けます。短期で集中して行い方はこちらが良いです。
ちなみに県内の2019年講座開催スケジュールはこちら。
http://www.pref.ishikawa.lg.jp/kosodate/shikaku-tokurei/documents/tokureikouzaitirann2019.pdf
金沢星稜大学は2月14日から募集開始ですね。ここは1か所で受講ができるので、毎年人気だそうです。各大学の問い合わせ先リンク貼っておきます。(ちなみに県外でも受講OK)
金沢星陵大学 庶務課 TEL:076-253-3924
http://www.seiryo-u.ac.jp/u/info.html
北陸学院大学TEL:076-280-3850(代)
https://www.hokurikugakuin.ac.jp/univ/
金城大学 TEL:076-276-4400(代)
通信は自宅でネット環境があれば対応できます。スマホやタブレットでの受講も可能です。外出する時間のない方にお勧めです。通信講座はたくさんありますので、以下にいくつか紹介しておきます。費用は前後ありますが、大体8~12万円の間です。
日本福祉大学
http://www.nfu.ne.jp/youho_tokurei/
放送大学
https://www.ouj.ac.jp/hp/purpose/sikaku/kindergarten/
大原学園(資格の大原)
https://www.o-hara.ac.jp/best/hoikuka/
等々他にも講座開講しています。エンサポの受講者が多かったのが、「日本福祉大学」の通信でした。金額が安めでオンラインでほとんど進められるということで、利用されている方が多かったです。
いずれの方法にせよ10分の1の単位で、幼稚園教諭の免許が取得できるのは、とてもありがたい制度です。いかに国が保育教諭を確保したいかが、この制度をみるとわかります。実務経験のある方は、この制度を活用し幼稚園教諭免許を取得して頂くことをお勧めします。
とここまでは、持ってない方の取得の方法です。資格はあるけど更新ができていないと休眠の方は、更新の必要があります。長くなりましたので、免許更新は次回にご案内させて頂きますね。