お子さまを身近な交通事故から守るために伝えたい3つのやくそく

お子さまを身近な交通事故から守るために 伝えたい3つのやくそく

交通事故のデータを見ると自宅から500m以内、つまり、自宅の近くの道路で死傷事故が多く発生していることがわかります。なかでも、歩行中の死傷者数は7歳児が突出しています。身近で起こる悲しい交通事故からお子さまを守りたい。そのために、親御さんからお子さまへ伝えていただきたい「大切な約束」をさまざまな事故事例から学び、まとめてみました。

平成27年 年齢別 歩行中の交通事故 死傷者数歩行中の死傷者数は、小学1年生である7歳が突出しています。小学校入学前にお子さまの交通安全に対する意識を高めることはとても重要です。

出典:イタルダインフォメーション 交通事故分析レポート子供の歩行中の事故より

幼児・小中学生の自宅からの距離別死傷者数

出典:ITARDA 交通統計(令和2年)

歩いていて、急に道路のまんなかへ飛び出さない。
建物や公園から外に出るときはいったん止まろう。

12歳以下の歩行者事故の原因で一番多いのが「飛び出し」道路の反対側に友達がいたり、興味を引くようなものがあると、こどもは夢中になってかけ出してしまうことがあります。また、校門や公園、家やお店から外に出るときも思わず飛び出してしまうことがあります。

★お子さまとご一緒に@クルマは急に止まれないこと
A急に飛び出したらぶつかってしまうこと

を、上のイラストを見せながら理解させてください。そして、お子さまの手を引いて実際に近くの道を歩きながら、飛び出したらクルマとぶつかること、このような場所ではきちんと止まることを一緒に確認してあげましょう。

近くに横断歩道がある場合は
必ず横断歩道を渡ろう。

12歳以下の歩行者事故の原因で2番目に多いのが「横断違反」横断違反とは横断歩道以外や車の直前直後を横断することです反対車線の車からはこどもは見えにくくとても危険です。

★お子さまとご一緒に@横断歩道、歩道橋、信号機が近くにある時はそこまで行って横断すること
A手を上げるなど横断する意思をクルマに伝えること
Bこどもはクルマから見えにくいこと

を、上のイラストを見せながら理解させてください。そしてこどもの目線で安全な渡り方を一緒に確認してあげましょう。

<ドライバーの皆さまへ>横断歩道に歩行者がいる場合は必ず止まってください。<歩行者の皆さまへ>横断歩道では必ずクルマが止まったのを確かめて渡ってください。

左右がよく見えない交差点では止まって、よく見て
クルマやバイクが来ていなかったら渡ろう。

12歳以下の自転車事故の原因で一番多いのが「安全不確認」こどもは、自宅の近くの走り慣れた道で自転車に乗っていると、安全確認を怠りがちです。そのとき、もしクルマやバイク、ほかの自転車が走って来たら大変な事故になるでしょう。12歳以下の自転車事故の原因で一番多いのが「安全不確認」です。

★お子さまとご一緒に@左右を見て安全を確認しないと事故になること
A自転車で交差点を渡るときは「止まって」「左右を見て」「何も来てなかったら渡る」こと

を、上のイラストを見せながら理解させてください。お子さまは、危険だと判断する能力が十分ではありませんから、「止まって」「よく見る」ことが重要です。お子さまと自転車で出かけ、実際に自宅近くの交差点で、正しい自転車の乗り方を一緒に確認してあげましょう。