【クイズの解説】雨の日の歩道での危険予測 20【歩行者視点】

交通安全クイズ 第261問

Quiz問題

HONDAの交通安全「危険予測トレーニング」からのクイズです。ヒントページのアニメーションを見て答えて下さい。

雨の降る日、学校から自宅に帰るため歩道を歩いています。あなたは手を振る友達のもとに駆け寄ろうとしますが・・・今回のシーンで最も大きな危険が隠れていたのは、次のうちどれでしょう?

2012年7月Q75⇒2021年5月Q261

ヒントを開く

  • 【1】 右折してくる車
  • 【2】 通過する車
  • 【3】 フェンス越しの傘

正解は↓↓こちら!

チョーク1チョーク2チョーク3黒板消し

正解と解説

【3】フェンス越しの傘

左側から自転車が出てきてぶつかりそうになりました。

路地の手前では、いったん停止!


クルマやバイクが通らない歩道は、安心して歩ける場所ですが、この場所のように路地でいったん歩道が切れる所では注意が必要です。クルマやバイクなどがそこを横切ることがあるからです。

問題の状況で左側のフェンス越しに黒い傘さし自転車が見えていたので、その動きに注意しましょう。今回のように友達が呼んでいると、つい周囲を見ずに走り出してしまいがちですが、路地の手前ではいったん立ち止まり、必ず左右の安全確認をすることが大切です。

雨天時は見落とされる危険あり!


傘さし自転車が見えたら、自転車の動きに注意します。傘で視界が悪く、こちらの存在を見落としていたり、片手運転でブレーキがしっかり掛けられ無し危険性があります。こちら側に曲がってくる可能性もあるので、余裕があれば、壁に身を寄せて自転車の通過を待ちましょう。

また、雨天時はドライバーの視界も悪く、歩行者が見落とされることもあります。右折車の動きにも注意して、必ずクルマが止まるのを確認してから路地を横切るようにしましょう。

道路では遊ばない!


道路の水たまりは子どもの遊び場となりがちですが、遊びに夢中になるほどクルマなどの接近に気づかず、事故の遭いやすくなります。保護者の方は、子どもに道路で遊んだり、ふざけたりすることがないよう、日頃から注意することが大切です。

なお、平成26年から平成30年の歩行中死者数を「時間帯別」見ると登下校の時間帯に多く事故が起きています。特に下校の時間帯や遊戯中であろう時間帯が目立ちます。登校時は集団行動と見守りがある一方、下校時や遊戯中は自由になる事が多いため、気分が開放的になり注意も散漫になりやすいので、その点にも配慮しましょう。

自転車の傘さし運転は道路交通法で違反!


【イラスト画像】自転車で傘をさすと視界が悪い様子

自転車の傘さし運転を行うと、傘で視野がかなり制限されてしまします。視野が悪いぶん、手前の路面や見えづらい前方ばかり注意して、今回のように右側から近づく子どもの存在に気付くのが遅れてしまいます。

このような行為は道路交通法でも違反になりますが、片手運転によってブレーキやハンドル操作が不十分になり、とても危険です。雨天時に自転車に乗らざる得ない場合、傘ではなく、必ずレインコートなどの雨具を着用しましょう。

また、歩道や車道と交差する場所では、出会い頭事故が多いので、一旦停止するか、徐行します。今回のように、壁やフェンスで見通しが悪い場所では、必ず一旦停止して、歩行者や自転車が来ていないことを確かめることも大切です。

★参考:Hondaの交通安全 「危険予測トレーニング」

この解説は役に立ちましたか?→

危険予測トレーニングのDVD