【クイズの解説】自宅を手放さず老後の生活資金を捻出したい

介護クイズ 第7問

Quiz問題

老後の生活資金をどうするか、息子たちと相談していた吉田治夫さん。「自宅はあるけど預貯金が少ない」「どうしても自宅に住み続けたい」そんな要望から家族と話し合った末に、利用することに決めた制度はどれでしょう?

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  • 【1】 住宅借上制度
  • 【2】 リバースモーゲージ
  • 【3】 介護ローン

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正解と解説

【2】リバースモーゲージ

事例10の吉田治夫さんは、脳梗塞の後遺症が残った妻の弓子さんの介護をしています。

これまで長男夫婦と同居して生計を共にしながら生活をしてきましたが長男夫婦の転勤が決まって別居することになった為、今後の生活資金をどうするのか家族で相談していました。

そんな時、治夫さんは地域福祉センターで「不動産担保型生活資金」(リバースモーゲージ)のことを知り、早速家族と話し合いました。この制度を利用すれば、最後まで自宅に住み続けたいという妻の願いと、子どもたちに負担をかけたくないという夫婦の思いはかなえられますが、子どもたちに財産を残すことができなくなってしまうことに悩みました。

話し合った末、長男も次男も「自分たちが一緒に暮らせないし、親父が作った財産だから気にしないで利用を検討してみては」と言ってくれたこともあって、この制度を利用することに決めたそうです。

不動産担保型生活資金(リバースモーゲージ)とは?


「不動産担保型生活資金」は、持ち家と土地があっても現金収入が少ない高齢者が、その家と土地を担保にして生活費を借りることができ、借り受けた高齢者が死亡したとき、または融資期間が終了したときに不動産を処分して返済するもので、「リバースモーゲージ」とも言われます。公的機関が行なっているものと、民間が行なっているものがあります。

リバースモーゲージの最大のメリットは、死亡時に担保となっていた自宅を売却し、借入金を返済するため、自宅に住み続けながら資金を借り入れられることです。

ポイント


高齢者の資産の大部分を占めるのは、金融資産ではなく、家や土地など不動産だと言われています。そこでいざ、介護や有料老人ホームに入居の資金が必要になったときに、現金が不足し困ることがあります。老後の資金を考える時、この不動産をどのように活用するかが大きなポイントです。

売却や貸し出しなど、それぞれの特徴を活かして、各自の条件にあった選択をしましょう。

※上記解説文の内容は2014年12月現在のものです。
制度の改正等により内容が相違する場合もございますので予めご了承ください。

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