【クイズの解説】歩道がない狭い道路での危険予測

交通安全クイズ 第116問

Quiz問題

ヒントページのアニメーションを見て答えて下さい。歩道がない狭い道路を走っています。今回のシーンで、最も大きな危険が潜んでいたのは?

ヒントを開く

  • 【1】 左の路側帯を走る女性の自転車(黒服)
  • 【2】 対向してくる左前方の自転車(青服)
  • 【3】 対向してくる青い車両

正解は↓↓こちら!

チョーク1チョーク2チョーク3黒板消し

正解と解説

【2】対向してくる左前方の自転車(青服)

左前方の自転車が路側帯からはみ出してきて、衝突しそうになりました。

■「幅員5.5m以上9m未満」の道路が危険?!
単路で起きた自転車対四輪車の事故を道路幅員別で見ると、「幅員5.5m以上9m未満」の道路で起きた事故がもっとも多く、1万4,450件(47%)に上ります。(平成24年データ)
 この片側1車線くらいの道路では、歩道やガードレールがない道路が多くなります。極端に狭くない道路では減速せずに走りがちですが、道幅に余裕がなく、今回のように路側帯から自転車が出てきたり、路地から人が飛び出した場合、ブレーキやハンドルによる回避が間に合わないケースが多くなります。
 道幅に余裕がない道路では、自転車や歩行者が車道に出てくる危険性を考えておき、速度を抑えて走ることが大切です。

■思いこみによる「動静不注視」の事故を防ぐ!
 道路に余裕がない道路では速度を抑えて走ることが基本になりますが、それに加えて歩行者や自転車の動きに気を配ることも重要です。
 平成24年の「自動車等の運転者の違反別交通事故件数」を見ると、事故原因でもっとも多いのが「安全不確認(192,556件)」、次が「脇見運転(104,712件)」、「動静不注視(71,375件)」です。
 今回のように、左側の路側帯に2台の自転車が走っている事に気付いていても、危険はないと判断し、「車道には出てこないだろう」と思い込んで事故になれば、「動静不注視」になります。
 事故を防ぐためにも思いこみなどで判断せずに2台の自転車の向きや位置から、車道に出てくる危険性を予測し、速度を十分落として運転するようにしましょう。

■自転車特有の動きを知り、事故を防ぐ!
 自転車は免許が要らない為、交通ルールを十分理解していない人が少なくありません。また車やバイクに比べると速度も低く、多少無理な運転をしても「すぐ止まれる」とか「車が避けてくれる、止まってくれる」と考えて、安全確認も不足しがちです。

道路で自転車を発見したら、急な動きをするかもしれないなど、事故につながる危険を予測し、できるだけ安全な間隔を空けて、速度を抑えて運転しましょう。

★参考: Hondaの交通安全 「危険予測トレーニング」

この解説は役に立ちましたか?→

危険予測トレーニング